毎年、一回東京の某所で開催する、弟の一人舞台公演。
今年は、コロナ禍の為、無観客で公演すると数ヶ月前決めた。
一年と言う年月をかけ、構想を練り体を作り、練習を積み重ねてきた成果を披露する。
その努力が報われない。諦めざるをえないと決まった時の落胆は…。
それでも演出などの指導をしてくださる、長年の師(プロの舞踏家)の為にも、公演はしようと決めたらしい。
けれど、すっかりやる気は失せた。モチベーションが上がらず演技が完成しないと言う。
失望感は、電話の声でもメールからでも痛いほど伝わってきた。
弟の生き甲斐とも言える、この舞台。慰めようがない姉。
それでも、今年は恩師と数人のスタッフさんの前で披露し、来年にこの演目をより良いものにして再び公演する。と気持ちを切り替えたと聞いて一安心した。
ところが、本番の数日前、恩師から思わぬ言葉を聞いた…いや頂いたと言うべきか。
「人前に晒す事でしか開かない扉があります。不完全でもいい。何人かに見てもらうべきです。」
一見カッコ良く聞こえる「完全無観客」
自分の逃げの弱気を見抜かれたと弟は言う。
さらに公演の前日のメールには
「二度と無い時間を思いっきり生きて下さい。」と。
私に届いた本番前の弟からのメール。
「思いっきりやってきやーす!」
どうやら、扉を開けたようである。
それにしても、この恩師。凄い人。強い!何よりも自分に厳しい人と聞く。一日も稽古を休まない人。
とことん鍛え上げたその体は、無駄なものが一切無い。細い!!こんな華奢な体からどうしてそんなエネルギーが?何故にそんな凄いダンスが踊れるの?と舌を巻く。
おん年6?歳。私と同い年。何よりも心が強い!ここが(ここも!)一番違うとこ。どんな時でも前を向き、前進あるのみ。闘志の塊、ポジティブな思考の人。
弟と同様、尊敬する先生…というか憧れの女性なのである。
夏野行く 秘めたる心 解き放つ
師の言の葉の ふつふつと 夏銀河
弟さんは、たとえると、「劇団ひとり」
のような人なんですか。
「五番目の季節」とあります。
季節は四季というくらい四つありますが
五番目の季節はどんなのでしょうかね。
春でも秋でもない何か特別な想像できない
ものがありそうです。
楽しい日曜日をお過ごしください。
5番目の季節、気になりますね。
それを、一番表現したいと言うのだけ
わかりますが…。
実は芸術家舞踏家に、疎い姉であります。
以前実兄は、弟の活動に「ギリヤーク尼ヶ崎みたいな
パフォーマンス?」と聞いた事がありますが、
ちょっと違います。路上ではやらないし、あんな
には激しくない(笑)姉は身内びいきですから
弟の舞踏は、いま現在の己の心象風景を表現したい…のではないかと解釈してます。(違うかも)