快風走

走っているとき、そして、走った後の風の心地よさはランニングの最高の楽しみです。

【山岳レースの歴史・第1章・ヨーロッパ】の翻訳④~ボブ・グラハム・ラウンド~

2020-05-31 12:19:35 | ランニング・ロシア語辞典
ボブ・グラハム・ラウンドは英国の湖水地方のレース。
42峰をめぐる距離66マイル(約106㎞)、累積標高27000フィート(約8100m)の周回コース。
(距離については72マイルってのもある。累積標高もいろいろ。あとで調べるつもり)。

キリアン・ジョルネが2018年7月8日にチャレンジ。
それまでのビリー・ブランドの記録(13時間53分)を36年ぶりに更新する12時間52分の新記録を打ち立てている。

Youtubeに画像があった。
→https://www.youtube.com/watch?v=RiU3Ot-giPw

原文はこちら。
→https://mountain-race.ru/news/history-of-mountain-running-1-europe/
訳文は、
「В 1864 году, желая испытать свои возможности」
から
「Рос также являлась держательницей женского рекорда на Раунде Боба Грэма」
まで。

【訳文】
1864年には、自分の可能性を試すことを望みつつも、公式競技の枠外において、ケンブリッジの聖J.M.エリオットは、ウエスデイルの教会を囲む山頂を、8時間半で次々とピークハントした。

その後、湖水地方のランナーは、征服するのにまる一日が必要なほど、ますます多くの山頂を一つのルートに組み込み、その距離を拡張していった。
1870年、トーマス・ウオットソンは、70㎞、累積標高3000mを走破し、20世紀初頭には、ジョンソン・デ・カルライルは、110㎞、累積標高5500mを制覇した。

ケスビックのDr.ウエイクフィルドは、「24時間で、2000フィート以上の標高の山頂をできるだけ多く征服し、スタート地点に帰還する」というチャレンジを新設し、1905年に、そのコースを最も速く走破した人間となった。

次の数十年発展しつづけた活動は、このようにして始まった。ランナーたちは、北スコットランドからウェールズまでの標高の高い山頂を走破し、自らのルートに組み込むこととなった。

1932年には、ボブ・グラハムは、湖水地方の42の山頂を一昼夜で完走した。
この有名なルートは、そのときからボブ・グラハム・ラウンドの名前で存在している。

写真は、1932年、ボブ・グラハムとペーサーのドゥンメイルとレイズ。

フェルランニングの人気は高まり続け、30年代には、国内選手権、最も有名なベン・ネビス、マラソンの距離のスリーピークスレースが開催されるようになった。

30年後半、40年前半には、チャールズ・ウィルソンは、デイブ・スペンサーやピーター・ホールに表彰台を明け渡すまで、絶対王者となっていた。

1970年には、レース運営、日程編成のためにフェルランニング協会が創設され、翌年にはボブ・グラハム・クラブができた。
24時間以内でルートを完走できた者がメンバーと認められるクラブだった。

その頃、1976年のオリンピック参加者で、スリーピークスで6回優勝しているジェフ・ノーマンは、湖水地方の長距離レースで数多くの記録を達成した。

1980年パリマラソンの優勝者デイブ・カノンは、ベン・ネビスレースをリードしていた。
そのカノンは、傑出したランナーのケニー・スチュアートがアスファルトから山岳レースへ移行することの手助けをした。
2時間11分でフルマラソンを完走しているスチュアートは、1986年、ベン・ネビスで優勝し、ライバルのジョン・ワイルドと1985年の山岳レースのイタリア選手権で戦った。

その一年前には、彼はベン・ネビスレースで新記録を出したが、これまでにまだ破られていない。

同じ年、ポーリン・ハワースは、このレースで7回も表彰台に立っていたロス・コーツの勝利の連鎖を断ち切り、容易ではなかった女子記録を達成した。
ロスもまたボブ・グラハム・ラウンドの女子記録保持者だ。



《今日の「ランニングロシア語辞典」の単語、表現》

взираться/взобраться по очереди на вершины 次々と登山する
дистанция 距離、コース
маршрут ルート
вернуться в точку старта за 24 часа 24時間でスタート地点に戻る
за сутки 1昼夜で 24時間で 1日で
пейсер ペーサー
пьедестал 表彰台
лидировать リードする、首位にたつ
подиум (表彰)台

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