ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

Brothers Osborne ブラザーズ・オズボーン - Skeletons

2020-11-07 | カントリー(男性)

 

トワンギーなホンキー・トンク・カントリーから、ハードなアメ

カン・ロックまで、縦横無尽に弾きこなすギタリストのジョン・

オズボーンと、カントリーならではの深いバリトン・ボイスを持

TJ・オズボーンの兄弟デュオ、ブラザーズ・オズボーンによる、

サード・アルバムです。今作は、結構エネルギッシュで先鋭的と

もいえる音創りをしてきたように思います。ジャケットも、カン

トリーには珍しくシュールでアートな感じになってて興味をそそ

ります。

 

 

リード・シングルの "All Night"では、ダウンホームなギター・

リフが従来からの彼ららしさをアピールしつつ、リズムが実に

ダンサブルでデジタルな弾みを感じさせます。前作「Port Saint

Joe 」で少し見せていたファンキーなノリをさらに追及して、ロ

ック・リフとダンス・ビートという、なかなか相容れないこれ

らを融合させようという意欲的なアルバムですね。前作が割と

スローで際立っていた事もあり、本作を最初聴いた時、チョ

と落ち着かない感じがしたのはそのせいでしょう。画期的なの

です。

 

 

それでも、ラウドな音圧の中での正調カントリー風の"Back on

the Bottle"や、これも彼らの個性の一つである、メロディアス

な"High Note"等が要所で収められていて、トラディショナリス

のポリシーはしっかり守っていますね。スピーディーなイン

ト"Muskrat Greene"や、メドレーで続く"Dead Man's Curve"

は、カントリーでしかありえないものです。

 

 

ジョン・オズボーンはこの新作についてこう要約しています。

゛デビュー作「Pawn Shop」は自己紹介だった。セカンドの

「Port Saint Joe 」は、ビールを飲みながら誰かと初めて話した

ようなアルバムだったね。それに対して「Skeletons」は、本腰

を入れて真の僕たちを見せる機会になっているよ。君たちが本

当に僕たちを知りたいなら、まさにこのアルバムがうってつけ

だね゛以前ご紹介したプロフィールにあるような、彼らの雑食

的でパワフルなライブを体現したような、力強いアルバムだと

思います。

 

 


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