今や音楽メディアも
一昔前とは格段に進化しています。

 

ＣＤ、ＵＳＢメモリー、ＨＤ、ネット配信など。

たかが40年ほどで
これだけ進化したというのも
考えてみれば
驚異的とも言えましょう。

 

では、40年後の未来はどんな風に

進化しているのか？

 

想像もつきません。

 

 

 

今日は、今から40年ほど前の
音楽鑑賞には当たり前であった
レコードのお話。

 

レコード盤を見たことがないという方も
居られるかも知れませんが、

40代以上の方であれば
当時の音楽再生メディアと言えば
レコード盤であり、
なじみがあるかと思います。

 

 

さて、今回は
そのレコードの歴史や
音源の仕組みについてといった
お話ではありません。

私が主に、
レコードを買い集めていた
中高生時代、今もって大切に
保存（封印）しておいてあるレコードが
何枚かあります。

 

その内の1枚をご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2枚組なので厳密にいえば2枚一組の
アルバムということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがそうです。

 

 

このキング・クリムゾンの
2枚組ベスト・アルバムは
プレーヤーで3回程度しか
再生してません。

 

 

カセット・テープにコピーして
それを何度も聴いてました。

 

 

特に好きであったという訳ではなく
勧められて買ったものです。

 

 

当時の定価で3800円。

 

 

でも、このアルバムは
な、なんと500円で入手したのです。

 

 

確か中３の頃でしたか。

 

露天商で販売されていたものです。

 

 

３ヶ月に一度、近くの商店街で
レコード専門に露店販売を
しておりまして、
しかも中古品ではなく全てが新品。

 

 

店主は画家が本職ということで
なんでも倒産したレコード店から
在庫品を格安で入手し、
それを販売していたとのこと。

 

 

でも、なんというか～、どことなく
怪しい雰囲気のあるオッサンでして

ベレー帽をかぶり、口ひげを生やし
パイプを吹かしていたのが
印象に強く残っています。

 

 

友人らは

 

 

 

などと呼んでおりやして～

レコードの入手経路も
なんだか信用できないなどと
噂されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ怪しいかと言えば
 

リクエストをすると
３ヶ月後の販売時には
大抵、注文したものが
取り寄せてあったからです。

 

つぶれたレコード店の
在庫処分品にもかかわらず
注文に応じていただけるというところが
なんともウサンクサイのでありまして

 

 

 

などと怪しまれていましたね。

売られていたのは
ＬＰ盤ばかりで、
洋楽が中心でしたが
歌謡曲も僅かに混在していました。

 

 

ビートルズとカーペンターズは
１０００円。

 

あとはどれでも５００円という
リーズナブルな値段。

 

 

なので～
このクリムゾン・ベストも
２枚組でありますが
５００円だったという訳です。

 

 

お小遣いの少ない中学生の私には
大変重宝していまして
ほとんどは、この露天商で
３ヶ月毎に買いあさっておりました。

 

 

友人の中には悪い奴がおりまして

買ったレコードに傷が付いていた場合、
 

もう一枚別なものと交換できるという
これまた買い手に優しいシステムで
あったのに目を付け、

 

買ったものを
直ぐにカセットにコピーして
その後、意図的に縫い針で傷をつけ
クレームを付けて
新たに別なレコードを手に入れるという
トンデモナイ奴も居ました。

 

私はそんなことはしていませんよ。

 

きちんとモラルにのっとり
購入していましたから。

 

 

 

さて、
この２枚組ベスト・アルバムは
その時の怪しい店主が
私に勧めてくれたモノなのです。

 

店主曰く～

 

このグループは時代を超えている
素晴らしい音楽性のロック・バンドだよ

 

５００円なら絶対買い得だと思うよ

 

と促され買ったものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく部屋の棚に置かれていて
高校に行ってから
初めて聴いたのでしたが～

 

いやいや　これがなかなか
 

私的には

 

 

でして～

 

 

 

 

 

 

正に

 

 

の如くな
 

 

ソウルに響く音の連続でありました。

 

 

 

 

レコード盤の保存状態も良し
 

 

 

私は、お気に入りのレコードは
大切に保存しておく習性があり
このベスト・アルバムも

 

 

ということで

価値のあるものとして 

別格な扱いをしていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

残念なのは、
当時のカセットテープや
レコードプレーヤーが
今となっては無いことで
 

YouTubeで検索をしても
代表曲しか聞くことができません。

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバムに収められている
数々の名曲は、
殆どがＣＤ化もされておらず

 

それに
彼らの曲は
レコード音源がよろしく

 

 

 

 

 

 

 

 

私の部屋にあった
コンポーネントから
大音響で奏でる
クリムゾン・キングの宮殿は
 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレッグやロバートたちの姿が
そこに見えたのでした…