おいらには、
母親と呼べる人が二人いる
いや~厳密には三人だ。
産みの母親と育ての母親。
それと乳母が居るから三人なのだ。
先日、産みの母親から手紙が来た。
達筆過ぎて読み難かった。w
まるで、万葉集の綴り文字みたいに
崩し流れている。
その母は、再婚した夫が既に他界し
今は一人だ。
その母の前夫(元父)も今は一人。
元父は3度結婚し3度離婚している。
つまりバツ3。
産みの母から
以前、こんな話を聞かされたことが
あった。
今でも、前夫を好きなのだという。
私を産んでから離婚して
50年以上経つというのに。
世界一好きなのだそうだ。
離婚後、20年くらいして
2回ほど
元父から母へ電話があったらしい。
嬉しかったそうだ。
でも、会いたいとは
言えなかったという。
その話しをしているときの母は
男に恋する乙女そのものに
なっていた。
惚れた弱み いや~
人を心底愛するということ
それは理屈ではないのだろうし
そうなった者でなければ
理解はできないだろう
恋慕の情を未だに強く抱いている
そんな産みの母
元父を前夫であると同時に
男性としての意識を持ち続けている。
そんな母が可愛らしくさえ思える。
手紙が来て
そんなことを思い出していた。
手紙には
自分の近況のほか
育ての母を大切にしなさい…
などと書かれていた。
今の母親に
産みの母の話題は
なるべくしないようにしている。
事情を察すれば当然であろう…
近いうちに
返事を出すつもりだ。
元父に連絡してみたら
とでも書いてみようか…
お互い独り身なのであるから
堂々と会えるだろうし
この期に及んで、復縁したなんて
そんなシナリオで展開されるのも
ドラマチックで
人生面白いのではないだろうか…
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