奇妙な体験談…(Ⅱ) | 記憶の中の宝探し 限りなき時間遡上

記憶の中の宝探し 限りなき時間遡上

珠玉の思い出を引き出して楽しんじゃおう!

 

 

注、
 
この文章には、
人によって不快な症状の出る成分が
含まれているので
もし、症状が認められた場合、
直ちに閲読を中止していただきたい。
 
 
 
 
もう、かれこれ20年ほど前の
夏の日のこと。
 
 
都内の屋外での特設会場にて
あるイベントが行われていた。

日中の日差しが照りつけている
時間帯であった。
 
会場のテンポラリー席は
大きく半円状にセッティングされ
観客が見物し易い様に
しつらえてある。

大規模なイベントで
その日は、5千人ほどが来場し
熱気につつまれていたと
記憶している。
 
 
私が座っていた席は、
ステージに向かい
左手の端っこで、
真正面にスタンスを取ると
対岸の観客が目に入る位置。
 
 
イベントが始まると
観客は皆、当然のことながら
ステージ方向を観ている。

その時、私はたまたま、
観衆の方を見ていたら、
大勢の人の中で、
たった一人だけ
私の方に顔を向けている者が
居たのだ。
 
 
 
他の観客は、
前方ステージ側に顔を向けているのに
ただ一人、見知らぬ女性が
私の方をじっと見ている。

目測で40~50メートル位の
距離だが、目立っていたから
その様子がはっきり
伺えたのだ。

なんとなく薄気味悪かったけど
私は気にしないようにして
ステージで行われているイベントに
顔を向けた。

それでも
なんだか集中できず、
気になってしまい
もう一度対岸へ目を向けると
 
先ほど、こちらを見ていた
女性の姿がない。

私が顔をそむけたのは
時間にしてほんの4~5秒。

瞬時に人混みをかき分けて
どこかへ移動したのか。
 
以降、戻っても来ていない。
 
 
 
満席の劇場で~
ど真ん中辺りに座っていたとして
そこから4~5秒で
外側へ移動できるものだろうか 
はてなマーク

私の考え過ぎかも知れないが。
 
 
一緒に出掛けた友人にさっそく話した。

 
友人は…
 
お前の座っていた場所に誰か
知り合いでも居たんじゃないの 
はてなマーク

瞬時に消えたのは
気分が悪くて
急に退席したんじゃない 
はてなマーク

気にし過ぎ ビックリマーク
自意識過剰だよ~w
 
 
 
などと
至って楽観的な反応である。

 
これは~
実際、その場で
体験した者でなければ
気持ちはわからないだろう。

想像してみて欲しい。

大勢の観衆の中、
たった一人から、無表情で
自分が見つめられている…
というシーンを。
 
 
 

 
 
 
私は、その時の光景が
未だにミステリアスで
仕方がないのである。
 
 
さらに、
これに拍車をかけることになった。

それは、あるテレビ番組で
恐怖写真シリーズという
特集を組んで放映されていた。

その中に
サッカー観戦を写真に収めたものが
取り上げられていたのだが~
 
そこには
スタンドの大勢の観衆も
映りこんでいるのだけれど、
たった一人だけ
こちらを見ている者が居る 
ビックリマーク

という不気味な写真であった。

テレビを見ていて、
大いに気色悪さを抱いた。

紹介していた霊能者の解説では
 
実在しない人間が
観衆に紛れこんでいて
こちら側と波長が合致したときに
起こり得るのだという。
 
自分がそれに
気付くか気付かぬかだけらしい。

要するに、
それは人ではない!ということだ。

もちろん、
信憑性のほどはわからないし、
 
あくまで
 
スピリッツな感覚

なので
 
 
コジツケている ビックリマーク
 
などと言われてしまえば
それまでなんだけど~
 
 
しかし、
あのイベント会場でのシーンは
私的に、奇妙で釈然としない
 
エクスペリエンス
 
 
であったわけで~
 
 
未だに
 
限られた場所に、大勢の人々が
集まるという状況に対し
嫌悪感を覚えるのである…
 
 
 
 
 
※ イメージ画像で実際とは異なります…
 
 
 
 
 
閲読いただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
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