レース アゲート | 記憶の中の宝探し 限りなき時間遡上

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珠玉の思い出を引き出して楽しんじゃおう!

 

宮澤賢治は

鉱物コレクターでもあったそうだ。

 

 

石っ子賢さん 

あだ名が付けられたくらいだから

かなりの石好きであったに違いない。

 

 

子供時代

地元を流れる川の石を拾い上げて 

 

実に綺麗だな~

それに不思議だ~

 

などと感慨深く思ったことだろう。

 

そういうきっかけが元で

石に惹かれていったのではなかろうか。

 

 

 

 

レース・アゲート と呼ばれる

縞模様を呈する石がある。

 

和名は 縞瑪瑙

 

 

川原や浜辺で時々見つかる。

 

 

この石、光にかざして眺めると

まるで樹木の年輪のような

ある一定の縞模様が目を惹く。

 

 

 

 

岩石の隙間にへばり付いて固まったというのが

想像できそうな縞瑪瑙

青森県平内町内童子産

 

 

 

 

元は、岩石の隙間に

瑪瑙(アゲート)を作り出す

熱水という火山の熱で温められた

液体が流れ込んで

それがゆっくり冷えて固まる。

 

 

この作用を何度となく繰り返し

永い歳月をかけ熟成され

縞模様を描き出すのだと説明される。

 

 

 



福島県西会津町東股産の紫瑪瑙

 

 

 

 

 

樹木の切り株に見られる

年輪との大きな違いは

各ラインどうしの間隔が

 

1年や2年といった短いスパンではなく

1000年、いや1万年から数十万年の

サイクルを要しているだろう はてなマーク

ということだ。

 

だろう はてなマーク 

 

というのは、実際に天然の石の過程を

観察することが不可能だからである。

 

 

あくまで想像の域なのだ。

 

 

因みに

ダイヤモンドの原石は

完成されるまで

億単位の年月を要すると言われる。

 

ということはだ~

 

自分が石を手にして

一生を終えた後も

手元の石は、

末長く存在していることになろう。

 

つまりは、気の遠くなるような

経緯の中での

たった一瞬の出来事だと言える。

 

 

手のひらにのせた

小さな瑪瑙の一片であっても

実に永い時を経て、

幾多の試練を乗り越え

自分のところに

たどり着いたことになるのだ。

 

 

私は

石を見つけるたびに

 

 

この石は

自分に出会うために

この地で永年待っていたのか~

 

いや~

むしろ、自分がこの石に出会うために

生まれて来たのか~

 

 

などと  


石っ子 ゆめ太郎は


運命的な巡り合わせを実感している…。

 

 

 

 

 

 

カーネリアンと呼ばれる紅玉髄

青森県平内町内童子産

 

 

 

 

鮮やかな紅色のカーネリアン

青森県つがる市七里長浜産

 

 

 

 

ブルー・レース・アゲート

福島県西会津町東股産 研磨品

 

 

 

 

 

ベースが縞瑪瑙の紫水晶

西会津町宝川産

 

 

 

 

 

縞瑪瑙の珠(水摩礫)

青森県今別町産

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閲読いただきありがとうございました。m(__)m

 

 

※ 画像の石は全て自採集品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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