香港と中国広州を結ぶ高速鉄道! G6516次 香港西九龍→広州南(中国側車両-復興号乗車記)の続きです。
中国の鉄道の利用する際、苦労することのひとつとして切符の購入があります。
中国の鉄道では以前から自動券売機が普及していますが、これらの自動券売機は中国や香港、澳門、台湾などの身分証がないと使えず、そのほかの外国人などは窓口を使うしかありませんでした。窓口は混雑していることが多く、切符を買うだけで20分以上も待ったりするなどそれだけで疲れてしまうということも少なくありません。
しかし最近になって外国のパスポートに対応した自動券売機が登場し、普及してきています。今回はその自動券売機を使用して切符を購入してきましたので、使い方について簡単に紹介していきたいと思います。
まずパスポートに対応した券売機の種類を紹介します。主に2つの種類があります。
まずは青色の自動券売機です。こちらは予約した切符受け取り専用の券売機となっており、Trip.comなどで予約した乗車券の受け取りにも対応しています。
なお、青色の自動券売機にはパスポートに対応していないタイプも多くあります。券売機横などに中国語でパスポートの意味である「护照」の文字があるかどうかを確認して使用するようにしてください。パスポートの読み取り部はタッチパネル画面の下にあります。
続いて銀色の自動券売機です。こちらは予約した切符の受け取りだけでなく、これから新たに乗車券を購入することも可能です。
青色の自動券売機と同様にTrip.comなどで予約した乗車券の受け取りにも対応しています。
銀色の自動券売機にもパスポートに対応していないものがあります。券売機上部に「护照」の文字があるかどうかを確認するか、券売機自体に右側写真のようなパスポートを読み取る機械がついているか確認して使用するようにしてください。
(※混雑していたため使用停止機にて撮影していますが、使用できる券売機も多く稼働していました)
券売機上にはパスポートが使用できるか否かを大きく掲示している電光掲示がある駅もありますのでこちらでも対応の有無を確認できます。
また、自動券売機によっては現金が使用できる機械と、アリペイ、ウイチャットペイ等しか使用できない機械があり、こちらも掲示にて確認することができます。予約した乗車券でクレジットカードなどで支払いを済ませている場合はどちらも使用できるものと思われます。
自動券売機の使い方について説明します。今回はTrip.comで予約した切符を受け取ってみました。
まずは最初の画面(写真左側)で黄色の取票などと書かれているボタンをタッチします。
すると身分証選択の画面になりますので、下の「港、澳、台居民来往内地通行証或护照」というボタンをタッチします。
その後、読み取り機にパスポートの顔写真のページを開いて押し当てるようにして読み込ませます。
この際にパスポートを全く読み取らない場合、読み取り機が故障している可能性があります。この場合は隣の券売機などに並び直して再度同じ操作でチャレンジしてみてください。
パスポートがうまく読み取れると、予約番号を入力する画面に変わります。Trip.comの予約メールなどに記載されている予約番号をこの画面で打ち込んでください。打ち込んで「確定」を押すと予約内容が表示されますので合っているかを確かめて「確定打印」のボタンを押すと乗車券が発券されます。
これから新たに乗車券を購入する場合は緑色の「售票」のボタンを押してスタートし、次に出発駅と到着駅を選択します。
出発駅は最初は購入駅が自動的に選択されていますので、変更したい場合は駅名をタッチするなどして変更します。
到着駅については最初の段階では選択されていませんので自分で選択します。基本的に近隣の主要駅などはすぐに選択できるようになっていますが、画面にない駅を選択する場合はピンインを使って駅名を入力する必要があります。
例えば広州の場合は「Guangzhou」となり、Gを入力して候補から選択します。駅名の英語表記とほぼ同じなのでわかりやすいと思いますが、ピンインをメモするなどして落ち着いて操作していくようにしましょう。
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出発駅と到着駅、日付等を選択して検索すると購入できる列車の一覧が出てきます。時間帯を切り替えるなどして購入したい列車を探して選択します。券売機によっては動車組(高速列車)と客車列車を含めた全ての列車(全部車次)の表示が切り替えられる場合もあります。
夜行列車などの切符を購入したい場合は「全部車次」に切り替えて列車を探してください。
一等座や二等座、硬座や軟臥といった設備、人数の選択も列車選択後に行うことができます。
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全ての選択が完了して確定させると、上の予約受け取りの際と同様に身分証の選択画面になりますので「港、澳、台居民来往内地通行証或护照」のボタンを押して同じようにパスポートをスキャンさせてください。
その後、支払いの選択画面となり、使いたい支払い方法を選択して支払いが完了すると乗車券が発券されます。
新たに乗車券を購入する際の手順については今後また写真を交えて詳しく紹介する記事をお送りできるように努力したいと思います。
このパスポート対応の自動券売機ですが、今回は広州南駅のものを用いて紹介しましたが、このほかにも深圳駅(長距離列車のりば)、深圳北駅、珠海駅(窓口脇の受け取り専用機のみ)に設置されていることを確認しています。
現在は香港などからやってくる外国人に対応してなのか、広東省の駅での設置が目立ちます。
写真のような旧式の自動券売機やパスポートの読み取り機のないものは引き続き外国人が切符の購入、受け取りに使用することはできません。使用できる券売機を確認のうえで並ぶようにしてください。
今後もパスポートに対応している自動券売機を見つけましたら、このブログなどを通じてお伝えすることができればと考えています。
中国で鉄道を使って旅行や出張などをされる際は、ぜひスピーディーに切符を購入することができるパスポート対応の自動券売機を探してみてはいかがでしょうか?
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