桃園空港へも便利!2020年1月開業の台北MRT新路線! 台北捷運環状線 板橋→新北産業園區 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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北花線専用デザインの新車「回遊號」で行く! 首都客運1580路 花蓮火車站→板橋客運站の続きです。

 

板橋客運站到着後は2020年1月に部分開業したばかりの台北捷運(台北MRT)の環状線に少しだけ乗車してみました。

台北捷運環状線は動物園駅と三張犁駅の間を大坪林、板橋、新北産業園區、士林、故宮、剣南路、松山、象山を経由する路線として計画され、最終的には台北市、新北市を一周する環状路線として開通する予定です。

その第一期区間として大坪林と新北産業園區の間が2020年1月に開業し、1月19日から無料試乗が開始、そして1月31日に正式に開業となりました。

 

 

今回は多くの方が利用されるであろう、臺鐵、台湾高鐵の板橋駅から環状線の板橋駅までのルートを辿ってみました。

地下フロアにある「環状線」の案内に従って進むと長い地下通路へとたどり着きました。

MRT板南線から乗り換えた場合も恐らくはこの通路にたどり着くものと思われます。MRT板南線から環状線へ乗り継ぐ場合は改札外乗り換えとなりますが、20分以内に乗り継いだ場合は運賃が通算で計算されるようです。板南線から環状線の乗り場へは徒歩で10分ほどの時間がかかる距離があります。

乗り継ぎの際、悠遊カードなどのICカードを利用する場合は自動改札機にタッチするだけで問題ありませんが、1回乗車用のICトークンを使って乗り継ぐ場合はトークンが回収されないように乗り換え用の改札口を通る必要があるようなのでご注意ください。

 

 

地下通路の中程にある環状線と書かれた通路へ進むと奥にエレベーターがあり、エレベーターを上がると環状線の改札階に到着しました。

また、地上から環状線板橋駅へアクセスすることも可能です。板橋客運站(高速バスターミナル)からは横断歩道を渡ってすぐ、板橋駅からは駅舎東側の出口(新站路側、QBハウスがある方)から出ると環状線の高架が見えます。

 

板橋客運站から直接駅へ入れる出入口も整備されるようですが、こちらはまだ工事中でした。

 

 

早速改札を入り、ホームへと向かいます。板橋駅の改札を入った正面は新北産業園區方面のホームで、大坪林方面のホームへは階段を通って向かい側のホームへ行く必要があります。

環状線の区間は開業の1月31日から2月29日までは悠遊カードなどのICカードの利用で無料で乗車ができましたが、3月1日からは台北MRTと同様の体系の運賃が収受されます。

また、他のMRT路線と同様、ホームや列車内での飲食は禁止されており、違反した場合は高額の罰金が科せられますので十分ご注意ください。

 

丁度先の列車が出た直後だったようで、10分ほどの待ち時間で新北産業園区行きの列車がやってきました。

 

 

車内はロングシートとなっており、座席はプラスチック製の硬いものが採用されていて座り心地は決してよくありません。

車体の全長は長いですが、車体幅は他のMRT路線の車両よりは少し狭く感じられました。文湖線の車両より少し広い程度に見えます。

 

沿線は防音壁が張り巡らされており車窓をあまり楽しむことはできませんが、大漢溪にかかる橋の上は防音壁がなく、車窓を楽しむことができます。

また、環状線の列車は自動運転であるため運転台がなく、客席から前面展望を楽しむことができます。但し、車内には乗務員が一名添乗して車内を巡回しており、非常時の誘導体制なども考えられているようです。

 

 

列車は板南線の新埔駅との乗り継ぎが可能な新埔民生駅、中和新蘆線との乗り継ぎ駅である頭前庄駅、縁起の良い駅名で今後人気の出そうな幸福駅の合計3駅に停車し、終点の新北産業園區駅に到着しました。

到着した列車は同じホームでそのまま折り返しの大坪林行きとなり、数分の停車時間の後に折り返していきました。

 

 

新北産業園區駅は桃園機場捷運(桃園国際空港行きMRT)との乗り継ぎ駅となっています。改札口を出て脇の連絡通路を通ると数分で桃園機場捷運の新北産業園區駅の改札口へとたどり着きました。改札間は階段等もなく、スムーズに乗り継ぎすることができます。

 

 

新北産業園區駅では台北駅と同様のインタウンチェックインのサービスを実施しています。こちらで搭乗手続きを行い、荷物を預けて搭乗券を受け取ることができ、空港では搭乗手続きをすることなくセキュリティチェックへ直行できます。

対象の航空会社はチャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長榮航空)、ユニー航空(立榮航空)、マンダリン航空(華信航空)の4社で、その他の航空会社はインタウンチェックインのサービスは利用できません。インタウンチェックインの営業時間は朝6時15分~21時までで、搭乗便出発時刻の3時間前まで手続きが可能です。

新北産業園區駅には桃園機場捷運の直達車(直通列車)も停車しますので、空港へのアクセスも大変便利です。今後は大坪林や板橋から環状線を利用して、新北産業園區駅で桃園機場捷運へ乗り継いで空港に向かうという新しいルートを利用される方も増えてくることでしょう。

 

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