病院の中にある高速バスターミナル!? 汎航通運 林口長庚醫院 高速巴士站(林口長庚醫院高速BT) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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桃園空港へも便利!2020年1月開業の台北MRT新路線! 台北捷運環状線 板橋→新北産業園區の続きです。

 

桃園市龜山區にある「林口長庚醫院高速巴士站」(林口長庚醫院高速バスターミナル)です。

こちらのバスターミナルは林口長庚紀念醫院という病院の一角にあります。林口長庚紀念醫院は台湾に7つの病院を持つ長庚醫療財團法人(長庚醫院グループ)の運営する病院のひとつで、台湾を代表する大病院となっています。

特に林口長庚紀念醫院は中山高速公路の林口交流道を出てすぐのという好立地で、台湾各地から通院される方がおられることから市内バスはもとより高速バス各社も沿道に高速バスの停留所を構えるほどです。桃園機場捷運の長庚醫院駅も開業し、鉄道でのアクセスも可能になりました。

今回紹介する林口長庚醫院高速巴士站はこの林口長庚紀念醫院の敷地内にあるバスターミナルで、病院の建物内から直接バスへと乗車できるという通院やお見舞いの際に大変便利な立地となっています。こちらからは汎航通運という長庚醫院グループの輸送を専門に行っているバス事業者の高速バス路線が発着しています。こちらから運行されている路線は公路客運總局が認めている正式な高速バス路線ですので、病院に用事のない方や林口方面からの通勤客にも多く利用されています。

 

 

病院一階の一角にある林口長庚醫院高速巴士站に入ると、奥の乗り場に向けてベンチがずらりと並んでいます。

このベンチは乗る路線別に座る場所が分かれており、臺北長庚醫院行き、台北駅、桃園駅行き、中壢駅行きのそれぞれの列のベンチに座ってバスを待ちます。乗車が開始されると上部に掲示されている行き先横のランプが点灯してブザーが鳴り、乗車が開始されたことを知らせてくれます。

パスは奥の扉を出てすぐのホームに待機していますので順番に乗り込みます。

 

バスターミナルには窓口などはなく、バス運賃は車内にて支払います。現金の場合はおつりは出ません。

なお、汎航通運の運行する全ての高速バス路線では悠遊カードなどのICカードが使用できます。乗車時と降車時に前扉付近にあるカードリーダーにICカードを確実にタッチして乗降してください。

 

 

桃園機場捷運の開業後は汎航通運も乗客の減少に悩まされており、特に台北駅行きの路線は乗車率が低くなってきているようです。林口長庚醫院の各所には台北駅行きの路線の広告を掲示して利便性や安さをアピールしています。

病院内から直接乗車できることはもちろん、台北駅まで35元という桃園機場捷運よりお得な運賃(桃園機場捷運は長庚醫院駅から台北駅まで80元)もPRして利用してもらえるように精一杯の努力をしています。

 

 

それでは林口長庚醫院高速巴士站から運行されているバス路線を紹介します。全て汎航通運による運行で、車両は4列シート・トイレなしのハイデッカーバス(一部車椅子リフトつき車両)を使用しています。車体には大きく長庚紀念醫院の文字とロゴが入っています。

まずは台北長庚醫院行きの2000路です。行天宮、MRT中山國中駅などを経由して台北長庚醫院まで運行しています。

朝6時20分~23時40分まで、5~20分おきに運行されています。

 

 

こちらは台北駅行きの2001路です。啟聰学校、成淵高中(MRT民権西路駅)などを経由して台北駅北一門まで運行しています。

朝6時~23時10分まで、10~20分おきに運行されています。

 

 

こちらは桃園駅行きの2003路です。新埔國宅、春日路口などを経由して桃園駅近くの桃花園飯店まで運行しています。

朝5時45分~23時05分まで、10~40分おきに運行されています。

 

こちらは中壢駅行きの2004路です。中壢簡易庭などを経由して中壢駅近くの中央東路まで運行しています。

朝5時40分~23時05分まで、10~40分おきに運行されています。

 

 

また、林口長庚紀念醫院の周辺などでこのようなノンステップバスが走行する様子を見かけることがありますが、こちらは桃園長庚紀念醫院や長庚紀念醫院が関係する学校や施設などを結ぶ無料シャトルバスとなっています。

こちらは路線バスではなく、基本的に通院や病院関係者などが利用することを前提として運行されているようです。

 

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