許したくない理由

おはようございます。

スピりチュアル・セラピストのImanari Kiwa(今成輝和)です。

人から理不尽な事をされた時、
裏切られたり、

理由も聞かれずに怒鳴られたりして、

絶対に許せない！

と思った事。

ありませんか？

ご主人に対して

親に対して

仕事場の人に

友人に

親戚の人に。

大勢の前で罵倒された経験や、

自由を認められず、
親に束縛され続けたり、

友人に秘密をばらされたこと。

ご主人が他の女性と浮気していたのを知った時。

そんな事があったら、
怒るのも当然。

許せない！！と思っても
不思議はありません。

でも一体何に対して怒っているのでしょう。

「そんな事当たり前じゃない。
やられた行為。
そして裏切られた気持ち。
それに対してよ！」

そりゃそうですよね。

あなたに対しての裏切り行為への怒り。

理不尽な人への怒り、

自分を認めてもらっていない事への怒り。

傷つけられた怒り。

そんなあなたの中の怒り、許せない気持。

踏みにじられた気持ちなのですから、
持ったとしても、当然の事ですよね。

でもその

「許せない！」

と思っている気持ち。

その下には、

自分にとって、とても辛い、

悲しみの気持ちが、
心の底に渦巻いているんです。

自分の心を踏みにじられたような気持。

存在を否定されような気持ち。

軽く扱われた気持ち。

虚しさ。

そんな悲しさが・・・

その上、

自分はとっても傷ついているのに、
相手はのうのうとしていて、
楽しんでいたり、知らんぷりしているのを見たら、

もう相手に対して怒り心頭！

絶対許すもんか！

となってしまいます。

そんな相手を許してしまったら、

自分だけが傷ついたんだから、
損をしたんだから嫌。

相手はずるい！

と思うのも仕方ありません。

でも許せない心をずっと持っているのは、
本当はイライラするし、
心は荒れるし、

身体もカチンカチンとなり、
ストレスなはずです。

それなのになぜ早く相手を許していく。
事にはならないのでしょう？

そこには、

忘れてしまいたくない理由があるのです！

それは、自分がそのこと忘れ、
許してしまったら、その嫌なことした人が、

勝ってしまう！

という気持ちが働くのです。

私が傷ついて嫌な思いをしたのに、

それを忘れたら、相手が楽になってしまう。

そんなこと許せない！

しかも近い関係性になるほど、

そんな相手が勝つなんて！！

とんでもない。

楽にはさせない。

と思ってしまうのですね。

人を許す。

というのは本当の意味で、

人に対しては、
できないのかもしれません。

『許す』というのは、

人から傷つけられた、
尊厳を奪われた、

と思う、感じる、気持を
ずっと持っていなければいけないと、
思っている自分の心を
解き放せるとき、

それが

『許す』

という事なのではないかと思います。

許すことによって、
相手が勝つとか。
自分が損をするとかいうのは、

自分の心の中の幻想です。

でもまだあなたが、

怒っている時、

許せない、と思っている時、

無理やりその思いを
なくす必要はありません。

何故なら、

心の整理には段階があります。

傷ついたり、許せない！

と思うことがあったら、
まずは自分が傷ついた思いを、
自分がしっかりと感じる事。

がとっても大切だからです。

自分の心を受止めてあげずに、
次の段階にはいけません。