おはようございます。
スピリチュアル・セラピストのImanari Kiwa(今成輝和)です。
「病気になったらどうしよう」
「先が見えなくて不安」
「失敗したらどうしたらいいの」
など、不安という気持ちを持ったことがない人は、
いないのではないでしょうか。
特に最近のように新型コロナウィルスが
世界中に大流行して、
日本でも感染者の人が
いまだに増えているこんな状況では、
大なり小なり皆不安を感じることがあるでしょう。
先日久しぶりに、馴染みのお鮨屋さんに行きました。
いつもは威勢のいい親方が、
久しぶりに会うと、
「いや～、4月は本当に不安で不安で仕方なかったですよ。」
と言うのです。
お客様相手のお仕事なので、
一日何度も体温計で計り、
いつも清潔好きな親方が、
更にお店中掃除や除菌に励んでいるとの事。
そして空気清浄機まで新しくして、
感染防止に備えていました。
不安な気持ちは、親方でなくても誰でも、
できれば感じたくないものです。
いつもはドーーンと構えている、親方も不安になるのね。
と思いました。
不安な気持ちが湧き上がってくると、
こんな気持を早く感じないようにしたい、
なんとかしなければいけない、
と思う方が多いと思います。
あのザワザワとした感覚、
心地良くないものですよね。
何かがきっかけで、不安にさいなまれた時、
また漠然とした不安感が押し寄せてきた時、
どんな対処をなさっていますか？
不安は克服すべき！
なんて思っていませんか？
不安は克服すべき！
という発想は
不安はいけないもの。
切り去るべきもの。
と思っているからなんです。
確かにあのザワザワと落ち着かない感覚は、
嫌なものではあります。
でも不安というのは、
あなたの心から
自然と湧き上がってくるものです。
あなた自身の為に先の
見えないネガティブなものから、
身の危険を予感しているために感じている
センサーの様なものなのです。
ですから不安は敵！
また感じてはいけない、
わけではありません。
ただ不安があまりに大きくなってしまうと、
せっかくのセンサーが、
あなた自身の事を、
蝕んでしまう事になり兼ねません。
ですから不安とは、
上手に付き合っていったほうがいいですね。
では、不安な気持ちと
上手に付き合うのには、
どうしたらよいのでしょうか。
まずは
何が不安なのか？
その気持ちを正しく知る事です。
頭の中で漠然と
「将来が不安だ。」
「この先どうなってしまうんだろう。」
「子供の入試がうまくいくだろうか。」
「家族の健康は大丈夫だろうか。」
などそれぞれの不安が頭をもたげたときに、
そのままにせずに、
何が不安になるのか、
書き出してみてください。
書き出していくと、
頭や心の中がその不安な事柄を認知できるので、
それだけでも、少し整理されて、
ストレスが和らぎます。
そしてその不安になる気持ちが解った事で、
その為にできることは何か？それも解ってきます。
不安というのは過去に対して
感じることはありません。
未来に対して、まだ起きていない事に対して
感じる事柄なのです。
ですから、今、できる事、
準備することもできます。
未来への不安は、未来への準備へと
変えていくことができるのです。
先にでたお鮨屋さんの親方は、
湧き出てきた不安を、
今できる事に変えていった
いい例かも知れません。
また不安という正体を
考えてみるのもいいと思います。
不安というのは、先ほど言いましたように、
未来の事について感じる事です。
未来というのは、ずっと何年先だけでなく、
たった1時間後でも今ではないので、
先の事になります。
その先の不安に感じる事は、
今起きていないので、
頭の中で繰り広げられている、
「想像」になります。
それが納得できると、
不安が頭をもたげてきた時、
「あ、でも今それ起きていないよね。」
と思うだけでも、
その不安がなくなる時もあります。
私はよくこの方法を使います。
一人芝居のように、
不安な気持ちが出てきたら、
「あれ、でも今それ起きていないよね。」
「あ、そうだった。そうだった。また妄想していたわ。」
「それなら、今は今の事に集中しよう。」
と一人で二役の声を発しています。
ただ度々同じ事での不安感を感じる時は、
その不安を感じないようにするのではなく、
その不安をちゃんと感じきったり、
書きだしたりすることで
今やるべきことも整理されて
不安がグルグル渦巻くことはなくなります。
そして不安を感じる大きな要素として、
自分の欲求を満たしたいけど
中々満たされない不安感や
安全でいたいという欲求が、
脅かされそうな時に感じる不安があります。
今あるものが変わってしまう、
今あるのものがなくなってしまう
という不安要素も含まれます。
例えば家族が病気になったらどうしよう。
という不安が襲ってきた時、
何故そんなに不安になるのか、
書き出してみるとします。
大事な家族がいなくなったら、悲しくて心が押しつぶされそう。→喪失感
主人がいなくなったら、どうやって暮らしていけばいいのかしら。→無力感
子供達が病気になったら、辛くて見ていられない。→絶望感
など人それぞれの理由が出てくると思います。
不安になっているその先の本当の気持ち、
「あ、私は喪失感を感じたくないんだな。」
とか
「自分に対して無力感を感じていたんだ。」
など心の奥底の気持ちが解ってきます。
不安は頭の中だけで考えていると、
グルグルと回り続け、
結果ネガティブな想像と結びついて、
それがあたかも自分の身に
起きるかのような気持になってきます。
それがさらなる不安を呼び込むのです。
紙に書くことによって、
自分の奥底にある気持ちに気付き、
対処することができる事を整理することによって、
湧き出ていた不安を客観的に
眺められるようにすると、
自分の心を俯瞰してみる事ができます。
そして全て実際のところ
今まだ起きていないことばかりで、
頭の中の「想像」だけです。
不安を切り捨てるのではなく、
心の奥深くを知る手掛かりとして、
またその先のできる準備として、
また
今は不安は「想像」だと知る事によって、
あなたにとって今幸せに感じられる事に
気持を向けるきっかけとして、
捉えてみてくださいね。
それでも中々不安がぬぐい切れない方は、
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