■がん がんになりにくタンパク質は、鳥肉と魚! #がん#食事療法 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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がんの治療を食事面からもアプローチしています。(食事療法だけで治るわけではないですが)

 

がんが寛解になる子は、必ず猫さまもワンコさまも食事を変えられます。発がん物質があるものを食べていると、なかなか治らないからです。

 

2015年、WHO(世界保健機関)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)が、

「加工肉は発がん性があり、赤い肉はおそらく発がん性がある」と発表した。

 

*加工肉とはハム、ソーセージ、ベーコン

*赤い肉とは牛、豚、羊、馬などの肉だ。(霜降りの肉も含まれる)

*鶏肉は白い肉なので大丈夫です。

 

日本人の研究では、

女性では、赤い肉を最も多く食べるグループは、最も少ないグループに比べて48%結腸がんになる確率が高い。

以下の研究より

 

Takachi R,et al.Asia Pac J Clin Nutr. 2011;20(4):603-12.

私は、赤い肉、つまり牛、豚、羊、馬などのタンパク質が入ったフードは加工肉だと考えています。

 

もふもふちゃんをがんにしたくないと思うのであれば、魚、鶏のタンパク質のペットフードにする方がいいですね。

 

手作り食をされている人は、魚か鶏肉か植物性タンパク質でタンパク質を取るとがんになりにくいと考えています。

 

もふもふちゃんは、飼い主さんが与えるもので出来ているので、この知識を頭に入れておいてあげてくださいね。

 

参考文献は以下です。