■がん 抗がん剤を使いたくない。カラダの中は炎症が起こっているどうすればいいの? #炎症マーカー | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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がんの三大治療は、

①手術

②抗がん剤

③放射線治療

 

です。

 

獣医界では、①②が一般的です。

 

飼い主さんの中で「抗がん剤は使いたくないので、何もしな」という考えもあるのは、よくわかります。

 

ただカラダの中では、以下のことが起こっている。

①激しい炎症

②貧血

 

「はたらく細胞」風にいうと、カラダの中は火事が起こっているので、ほっておくと多臓器不全になります。

 

 

血液検査をすれば、

①炎症マーカー(CRP SAA)が上る

②Htが下がる

③白血球数が、高いか非常に少ない。

 

などで、血液検査さえすれば、すぐにわかります。

 

●治療法

①高濃度ビタミンC点滴

②非ステロイド系の抗炎症剤

③ヘム鉄

④食事療法

⑤トリテルペノイド

⑥ペルテノライド

 

などをしてカラダの炎症を少しでも取ってあげることですね。

 

がんの分子生物学という学問があり、そこでいろいろなことがわかるようになってきました。

 

がんになっても抗がん剤を使いたくないというのは、よくわかりますが、炎症は取ってあげて欲しいと考えています。