↑17歳の愛犬・ラッキーの食事。僧房弁閉鎖不全症を持っています。
読者から、心臓病で、処方食を食べているので、手作り食にしたいので、心臓疾患用の手作り食を教えて欲しいという問い合わせがきました。
小型犬のシニアの子には、心臓疾患が多いので、今回は、食事療法を考えていきましょう。
●心臓疾患用の子のポイント
*コルステロールや中性脂肪の血液検査をしながら低脂肪
*糖質控えめ
*適性カロリーの食生活
*ナトリウム、カリウムの電解質をこまめにチェック
*不飽和脂肪酸を多く含む青魚を食べる
*野菜から食物繊維、ビタミン、ミネラルを補う
●心臓病のリスクを上げる食べ物
*飽和脂肪酸が入っているものを与えない。
具体的には、肉や乳製品などの動物性の脂肪酸(魚は除く)です。
・ラードやヘッドなどの肉の脂肪
・ベーコンやコンビーフなどの肉の加工品
・肉が入っているフードは、この飽和脂肪になると考えていますので、タンパク質が肉のものは、やめてくださいね。
一般的にトランス脂肪は、マーガリンやショートニングを使用するクッキー、パン、ケーキ、ファーストフード、加工食品などです。ペットフード会社にそのフードにトラス脂肪酸が入っているか問い合わせたら、いいです。
●心臓病の予防になる食べ物
*青魚
サバ、サンマ、イワシなどの青魚にはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多い。
・DHAの働きは動脈硬化、高血圧の予防、LDLコレステロールの低下
・EPAはDHAと同様の働きの他に、血栓ができるのを防ぎ(抗血栓作用)
*野菜、果物、キノコ類
食物繊維、ビタミン、ミネラルなど心臓病の予防に役立つ栄養素が多い
・野菜にはミネラルの一種であるカリウムが含まれています。
・カリウムの働きはナトリウムを排泄し、血圧を下げる働き
・食物繊維は血中の余分なコレステロールや塩分を排泄
*大豆製品
豆腐や納豆などの大豆製品は低脂肪、ビタミン、ミネラルを含む。ミネラルの一種であるマグネシウムはカルシウムと一緒に摂取することで、血圧を調整します。
・納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かす作用
●飼い主さんの出来ること
*中性脂肪、コルステロール、電解質の血液検査をしてもらう。
*ドックフードを少しずつ減らしながら、手作り食に移行していく。
*自己流にしないで、血液検査をしながら獣医師と相談しながらやってください。