モニュメント 結弦さんの言葉たち | 寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

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ピアニスト角野隼斗さんの
垣根を越えた類い稀な自由な音楽性に魅了させられています。




結弦さんの今日の言葉たちは、
宝物になりましたね。



保存用の記事です。





羽生選手発言全文(式典)


今日は皆さん来てくださり、本当にありがとうございます。モニュメントのデザインの発表式に、実際にちゃんと仙台に足を運んでこうやって皆さんの前に立てること、そして話せることをとてもうれしく思います。

 この発表式の段取り、計画は本当にすごく前から行われていて、そしてこの発表式自体の設営、環境を整えるにも、昨日の夜からたくさんの方々がやっていらっしゃいました。そういう方々にも本当に感謝したいなと思います。本当にありがとうございました。

 また、このモニュメントを作成するにあたって、デザインをするにあたって、たくさんの協賛の会社の方々、スポンサーの方々もいらっしゃいます。本当にそういう方々にも心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

 そして何よりも、このデザインの発表、そしてモニュメント自体を楽しみにしてくださった仙台市民の方々、そして全国の私を応援してくださる方々、今日は当選されなかったかもしれないんですけれども。今日、今見てくださっている方々、本当に今まで応援ありがとうございます。

(06年トリノ五輪フィギュア女子金メダリストの)荒川(静香)さんの隣に自分が2人並ぶというのは、とても恐縮で(笑い)。本当に「ああ、でも2連覇したんだな」っていう、何かすごい感慨深い思いと。(会場から拍手が起こり)ありがとうございます。

 これをまたきっかけとして、仙台に足を運んでくださる方が増えたらいいなと思いますし、こうやって(自分のモニュメントが)二つ並ぶことによって、自分も今見てたのですけれども、何か顔の表情だったり、靴の使い方だったり、ポーズの仕方だったり、いろいろ本当に違ったところも、細かいところかもしれないですけれども、あると思うので、ぜひじっくり比較しながら見ていただけたらうれしいなと思います。今日は本当にありがとうございました。

 ――デザインがお披露目された。率直な気持ちを。

 ◆まず自分が演技として、韓国の平昌の地で、そして、その前にはロシアのソチの地で演技をしてきたのですけれども、それが記録として残るだけじゃなくて、モニュメントとして歴史に刻まれるっていうことは、ほんとうにすごいことだなと思います。形として残るということはこれからもつながっていく、残されていくということなので、何か自分が、(フィギュアスケート男子の連覇は)66年ぶりだったかもしれないですけれども、自分ができたことに本当に誇りを持ちたいなと思いましたし、また何かこれをきっかけに、「ああ、自分もモニュメントを立てたい」と、そういうふうに思ってくれる。仙台でフィギュアスケートをやっている子が一人でも増えたらうれしいなとも思います。

 ――お子様たちにもそうですね。

 ◆はい。

 ――皆様にとってもうれしいモニュメント。ありがとうございます。

 ◆ありがとうございます。

 ――五輪2連覇が記憶に新しい。昨年は祝賀パレードがあった。振り返って。

 ◆もちろん自分がスケートをしている時も、たくさんの応援の声が届いてはいるのですけれども、改めて自分がスケートをしていない状態で、皆さんを上から見下すような形になってしまっていたかもしれないですけれども、改めてみなさんの一人一人の声とか、自分が皆さんに集中できる環境の中で、皆さんの応援の声、そして「ありがとう」「おめでとう」という声を自分で間近に感じられたというのはすごく、自分の人生の中でも大きな経験になりました。そして何か、そういう気持ちをあの時にいただけたからこそ、今またスケートを頑張れてるのかなというふうにも思います。本当にありがとうございます。

 ――最後に。震災から復興への歩みを進める地元仙台への思いを。仙台でフィギュアスケートをする子どもへメッセージを。

 ◆先ほど、パレードの話もありましたけれども、実際まだ復興の道半ば。または復興の道途中と言っていいのではないかなというふうに思う地域も数多くあります。そういう中で、祝賀パレードという形でやっていただけたのは本当にうれしかったと思いますし、またそれをきっかけに、仙台の地にいろいろ足を運んでくださって、募金(に協力)をしてくださった方、またはお金を少しでも落としてくださった方、たくさんいらっしゃったと思います。今回のモニュメントに関しても、自分ができる最大限のことをまた復興の方にもできるようにしていきたいなと改めて思わされるものでした。

 また、この仙台の地でフィギュアスケートをやっている方々、本当に頑張っていると思いますけれども、とにかく夢を持って。夢がなかったら何か目標を作って、そのまま純粋な自分の気持ちを忘れずに。自分が何かをする時に、自分が心から気持ちよく何かをできる、なんか昨日の自分や未来の自分が見た時に、「ああ、これはだめだったな」と思うようなことではなくて、いつ、どこで自分が見ても気持ちよく思えるような自分を目指して、これからやってほしいなと思います。

 ――羽生選手、ありがとうございます。

 ◆ありがとうございました。










羽生選手 記者会見一問一答全文 「復興が進んでいったら」






――仙台に戻ってきて。

 ◆実は昨日、帰ってきて、あんまりまだ「仙台だな」という実感がなかったんですけど、こうやって地元局の方とか、地元紙の方とかに会うと、「あー、なんか帰ってきたな」って。すごく地元だな、っていう温かい気持ちになりました。

 ――モニュメントを見ての率直な感想は?

 ◆自分が2連覇したということで、自分にとって、すごく誇らしいことだなと思いましたし、それが残ることに関しても、自分の演技っていうのはあの場所でしかなかったかもしれないですが、それがちゃんと何か形としてずっと残るっていうのは、自分がやってきて良かったなというか、うん。オリンピックの金メダルっていうのはやっぱり特別なものなんだなって改めて感じました。

 ――観光客も増えるのではないか。

 ◆そうですね。ちょっと違う話になっちゃうかもしれないんですけど、先日、ノートルダム大聖堂が燃えてしまって、その募金の話とか、たくさんのお金が集まっていて、すぐに再建、修理への気持ちというか、機運というか、そういうものが動いてるというのと、あとは、台湾も先日地震があって被害があったみたいで、いろんな地域でもそうなんですけど。

 一人一人のすごい小さな力かもしれないですけど、人間っていう一人一人の力が集まってやっと復興とか、新しくなっていくことにつながっていくと思うので。その一人ずつがつながるきっかけになるのであれば、自分という媒体を通してつながってくださるのはとてもうれしいことですし、またこの仙台だからこそ、仙台にこのモニュメントがあるからこそできることじゃないかなと思うので、自分が仙台市民で良かったなと思うのと同時に、これがまたきっかけになって、どんどん復興、もちろん仙台だけじゃなくて、宮城県、東北、東日本、大きな目で復興が進んでいったらいいなと思っています。

 ――平成で伝説をつくった。令和ではどういう伝説を?

 ◆えー、やはり4回転半に挑戦したいなという気持ちはすごく強いです。実際に、まだ跳んだわけじゃないので、そんな強いことは言えないかもしれないですけれども、ただ、これから戦っていくに向けてやはり自分の武器となる何かをさらに付け加えなくてはいけないなという義務感がすごくあるので、何か武器を改めてつくって、これから令和に向けて頑張っていきたいなと思います。

 ――今日のイベントの定員600人に応募2万113件。高倍率となった。

 ◆自分が入った時に歓声だとか、拍手の大きさとかでたくさんの方がここにきてくださったんだなという気持ちもすごくありましたし、逆にその方々が代表で、というのもちょっと変なんですけど、その2万を超える応募があったことは、自分が(今日)滑るわけではないので、フィギュアスケートのファンではない方もいらっしゃったかもしれないですけれども、そういった方々が自分のことをすごく応援してくださってるというか、すごくこのモニュメントを楽しみにしてくださってるというのが伝わったなと思います。また、残念ながら足を運べなかった方々に対しても、先ほども言ったように、一人一人ちっぽけかもしれないですけれども、僕も含めてすごいちっぽけかもしれないですけど、1人から2万とか、3万近くとかそういうふうに数が大きくなっていくにつれて、すごく大きな力になると思うんですよね。そういった大きな力を改めてその数字ということから感じさせていただいたなと思うので、改めて感謝したいなと思います。

 ――モニュメントのデザイン。感想は?

 ◆まず写真からそのまま使われている点に関して、すごく自分では気に入っていて。自分は滑っている時の瞬間が一番、羽生結弦になれてるなと思うので、そのなんだろう……。その滑っている瞬間を切り取ったものとして、デザインが残されるのはすごくうれしいなと思っています。また本当に細かいんですけれども、ソチオリンピックから平昌オリンピックに向けてブレードの色が変わったりだとか、そういった細かいところまで非常に繊細につくられてるものだなと改めて感じたので、そういった細かいところとかも見ていただけたらなと。せっかくソチオリンピックと平昌オリンピックと並んでモニュメントが建てられるということなので、そういった細かいところもちょっと気にして見ていただけたら楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

 ――デザイン発表式で、(仙台市地下鉄東西線・国際センター駅前に)自らのモニュメントがソチに続いて平昌分の2枚並ぶのは恐縮と話したが、少年のころの自分に何と声をかけたいか。スケートを頑張っている子へメッセージを。

 ◆僕も実際に小さい頃に(NHK仙台放送局の番組に)特集していただいて、ほんとに小さかったな、って思うことも、すごく今フラッシュバックして、いろいろ思い出しました。(2017年に建てられた06年トリノ五輪女子金メダルの)荒川(静香)さんの(パネルの)隣に二つ並ぶのは、自分がやってこられたことに対して胸を張っていられるなと改めて思いますし、逆に小さい頃から仙台から頑張ってきて、荒川さんの隣に立てるのは、仙台のそういうお力を感じるなと思います。

 今フィギュアスケートを頑張っている子たちに対して、そうですね。うん。もしかしたら僕の演技を見て始める選手とかもこれからいるのかなとか思ったりもしてて、その子たちがこういうふうになりたいなと思えるような人間で常にありたいと思いますし、またそういった僕が感じた仙台の力とかそういったものに関しても、ちょっとでも感じられるような貢献を僕もこれから、荒川さんに助けられたように、これから僕も仙台に対していろんな力を使っていけたらなと思っているので、頑張る環境をつくっていきたいなと思います。ありがとうございます。

 ――羽生選手の今の夢は?

 ◆実は1年前までは自分の夢は4回転半のジャンプだったなと思ってます。それをやることによって自分の夢が達成されるって思ってました。ただ今の自分の気持ちとしては4回転半は夢じゃなくて、しっかり習得してマスターしたいものだなと、本当にすごい近い、具体的な、何というかな……、挑戦すべきもの、みたいなものに思えてるので、夢ではないかなと思っています。だから、自分の夢は……、4回転半を初めて公式試合で、きれいに決める人になりたいっていうのが今の夢かなと思います。

 ――ファンはどういう存在か。

 ◆つらいことも、うれしいことも、もしかしたら自分よりもつらくなってたり、自分よりも喜んでくれてたりする存在なんじゃないかなと思ってます。なんか、やはり直近のこの2シーズンの間、2回も大きなケガをしてしまって、その時に、うん。自分よりもすごくつらいような方もいらっしゃったりとか、そのなかで苦しい状況のなかですごく前に向かってというか、上に向かって立ち向かってる方、そういうメッセージとか、手紙とかたくさんいただいたので、そういう方々の思いが自分に還元されて、最終的に自分の演技になってるんじゃないかなと強く思うので、一言で言うと自分のスケートの源みたいな感じがしています。

 これまで平昌オリンピック前の前のシーズンあたりまでですかね。勝たなきゃいけないとか、強くならなきゃいけないとかいろいろ考えてる時にすごく自分主体だった時があって、でもそういう時でもすごく応援してくださってる方々の力っていうのは感じていたんですけれども、平昌が終わってあらためてこういうモニュメントとかを設けてもらって、改めてみなさまの力が、思いの力がすごい自分のスケートに役に立っているというか、うん。すごく直接的にみなさまの思いというのが伝わっているんだなというのを改めて感じてるので、そういう方々に逆に僕から感謝したいなと思いますし、せっかくスケートではない機会なので、しっかりと発表式か。発表式の時もみなさんの一人一人の顔をみてありがとうと思ってましたし、また、たくさんテレビだとかインターネットだとか、そういうところでみてくださってる方もいると思うので、この場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございます。ありがとうございます。

 ――このモニュメントのこのシーンにどんな思いがあるか。

 ◆このモニュメントのデザインのなかに写真っていうのが強く印象に残っていて、自分が滑ってる瞬間を切り取ったものだと思ってるので、このモニュメントを見ることによって、自分の演技だとか……。演技全体でもなくてもいいんですけれども、この瞬間が少しでも思い出されるようなものになったらうれしいなと思います。

 ――モニュメントのポーズについては?

 ◆(フリーの曲「SEIMEI」の)冒頭の「ジャン」、って(音楽が)鳴ってから、縦笛が流れているとこのシーンなんですけど、最初のポーズで、天と地と人とすべてつかさどってると感じていて、それを野村萬斎さんと話をさせていただいた時に、それを改めて意義づけしてもらって、それをすごく大切にしてこの演技をしてました。で、これはそれから、そこのポーズから動き出してるシーンなんですね。そのつかさどってるところから、それを支配しながら、まわりの環境というのかな。うーん、この時はリンクなんですけど、そのリンクすべてをその自分の支配権に置くみたいな。そういう強い気持ちで、意味をもって滑ってました。ありがとうございます。(退場時に)ありがとうございました。これからもお願いします。





すべてにゆきとどいた言葉たちでした。
結弦さんを応援できて
本当に誇らしいです🌸

かれん



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