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ライドシェア

ライドシェア
ライドシェア、ライドシェアリングを簡単にいうと「車の相乗り」。欧米では急速に利用が拡大しています。

交通機関を利用するよりも料金を安く抑えられることがあり注目度が高まっていますが、日本ではまだ馴染みが薄くライドシェアを知らない・利用したことがないという方が多いようですね。

そこで、今回はライドシェアの仕組みをお話し交通機関と比較してどの程度交通費を節約できるかを考察していきます!

 

この記事でわかること

ライドシェアとは?

ライドシェアは、個人が所有している自家用車で行き先や目的が同じ人者同士で相乗りをすることをいいます。

ガソリン代、有料道路の料金などを割り勘にすることができるため移動にかかる交通費を節約できるという利点があります。

また、過疎地の交通網をカバーができる、観光地の渋滞緩和ができる、東京五輪の移動手段になるといった理由で注目されています。

 
ライドシェアを利用することで移動手段が増えるためより暮らしが便利になりそうですが、全国ハイヤー・タクシー連合会からの反発が強くあるそうです。

まだ法整備も整っていませんしライドシェア普及までは時間がかかりそうです。

とはいえ、鹿児島県与論島では2018年9月の本格的なサービス開始を目標に実験がスタートしていますし、京都府京丹後市ではUber(ウーバー)アプリから「ささえあい交通」というNPO主体のサービスが始まっています。

ささえ合い交通

 
現在のところ、移動手段を持たない住民をサポートするという形で自治体やNPO法人によるライドシェアの運営が認められています。

ただし非営利で行う場合に限られているというのがポイント。
報酬を得てしまうと白タク行為(自家用車ナンバーでタクシー営業をすること)にあたる可能性があるからです。

台湾や韓国などでも、日本と同様にこれからライドシェアの普及が見込まれる国においても営利を目的としたライドシェアは禁止されています。

欧米ではヒッチハイクで相乗りをしたり、カープールやヴァンプールといって通勤時に相乗りをする文化があります。

しかし日本では家族や友人以外と相乗りをする文化がありませんし、時間に正確で広い範囲をカバーしている鉄道網があるという背景もライドシェアの普及がしない理由なのかもしれませんね。

 

ライドシェアのパターンは2つ

アメリカやヨーロッパで定番になっているUber
1.登録しているドライバーが所有している車で移動し料金が発生する
2.料金は事前に表示されているので安心
3.グループで乗車する時は割り勘機能で現金のやり取りは不要(クレカ払い)
Uber:https://www.uber.com/ja-JP/

日本発のnotteco
1.ドライバー所有の車で行き先が同じ人が乗り合わせる
2.ガソリン代、有料道路料金などの割り勘代を現金で支払う
notteco:https://notteco.jp/

どちらも個人所有の車を活用するという点は共通しています。

Uberは料金が発生するためタクシー会社からの反発が多く問題点を挙げられることが多いのが実情です。
料金が発生するためお金儲けのイメージを抱く方も多いでしょう。

一方のnottecoは行き先が同じ方を募集しておしゃべりや風景を楽しみながら移動するというレジャーのイメージが強いという特徴があります。

 

ライドシェアはどのぐらいお得?

東京駅から高徳院(鎌倉大仏)まで約60キロの中距離を移動する場合を例に料金を比較してみましょう。

☆タクシーで東京駅から高徳院までの移動にかかる料金
運賃約20,890円
有料区間料金(呉服橋→朝比奈)1,660円
合計22,550円

こんなものだろうなという想定内の金額になりました。
3人で乗った場合だと約7,517円で割り勘ですね。

☆Uberで東京駅から高徳院までの移動にかかる料金
・スタンダード車22,362円~
・6人乗りバンタイプ23,442円~

どちらも1キロ当たり329円、1分当たり67円の費用がかかります。

Uberの場合はタクシーとほとんど変わらないことがわかります。

この料金ならプロドライバーが運転するタクシーを利用した方が安心という意見が多いかもしれません。

 
☆電車で東京駅から高徳院(最寄の長谷駅)までの移動にかかる料金
・東京駅→戸塚駅→鎌倉→長谷駅 1,108円

東京駅からJR東海道本線で戸塚駅へ、戸塚駅からJR湘南新宿ラインで鎌倉へ、鎌倉から江ノ電で長谷駅という2回の乗り換えルートです。
休日や連休の江ノ電は観光客でごった返すので、タクシーやライドシェアの方が快適かもしれませんね。

 
☆nottecoで東京駅から高徳院までの移動にかかる料金
nottecoは車を出してくれるドライバーが1人当たりの料金を掲載してくれています。

今回は東京駅から高徳院までをピンポイントで乗せてくれるドライバーさんを見つけることはできませんでしたが、私さっぴーの地元立川から鎌倉花火大会まで相乗りOKのドライバーさんを発見!1人当たり1,000円の募集料金となっていました。

立川よりも鎌倉に近い東京駅からならもう少し安い料金で相乗りできるかもしれませんよ。

 

長距離移動の交通費を節約したいならnottecoがイチオシ!

長距離の移動ならnottecoの利用で交通費をかなり節約できます。

東京から名古屋まで(約350キロ)を例に高速バスや鉄道の料金と比較してみましょう。

 

東京発名古屋着の高速バスを利用する場合の料金

  • 日中の高速バス5,000円前後
  • 夜行バス4,800円前後
  • ゆったりリクライニングバス7,000円前後

高速バスはスマホやパソコンを充電できるコンセントがついていたり、早割り・学割り・往復割りといった割引サービスが利用できたりするメリットがあります。

 

東京駅から名古屋駅まで東海道新幹線を利用する場合の料金

  • 自由席10,360円
  • 指定席11,090円

自由席は料金に変動はありませんが、指定席は年末年始や夏休みなどの繁忙期は数百円料金が高くなります。

親戚の子ども達にお年玉を配ることを考えると交通費は少しでも安く抑えたいところですね。

 

東京(羽田)から名古屋まで飛行機を利用する場合の料金

  • 閑散期は7,000円程度
  • 繁忙期は15,000円~

全日空の羽田から名古屋の直行便の場合、閑散期なら6,700円でフライト可能!夏休みなどの繁忙期は料金が倍以上になります。

飛行機は時期によって料金が大きく変動するのがネックですね。

 

東京から名古屋までnottecoを利用する場合の料金

ドライバーさんが設定している募集料金は、東京から名古屋までだと3,000円~4,000円が多い印象でした。2,500円と安い募集料金もありましたがやはり人気が高いようですぐに定員に達していました。

東京駅近くの呉服橋ICから名古屋ICまでの高速道路料金は通常7,090円/ETC料金5,240円。
ガソリン代を考慮しても3,000円台で名古屋まで行けるのですから節約志向の高い方も納得できるのではないでしょうか。

nottecoで相乗りをした場合、ドライバーさんや同乗者との相談で寄り道観光したり降車場所を対応してくれたりと自由度の高い移動ができるというメリットがあります。

 

ドライバーになっても交通費が節約できる!

車の相乗りと聞くとなんとなく車に乗せてもらうことをイメージしてしまいますが、ライドシェアはドライバーも交通費が節約できるという魅力があります。

例えば車通勤で毎日定時に同じルートを走っているという場合、カープール(車の相乗り通勤)がnottecoで実現可能!

同乗者にガソリン代を負担してもらえる、単調な車通勤が楽しいコミュニケーションの時間になる、交通渋滞緩和に貢献できるといったメリットが挙げられます。

帰省や観光で車を使う時もnottecoで同乗者を見つけることができれば高速道路料金やガソリン代を負担してもらえますから節約になりますね。

nottecoの登録と利用方法

ノッテコ
nottecoの利用登録はとってもかんたん!

nottecoの利用や登録は無料!「車に乗せてもらって交通費を安くしたい人」と「ガソリン代や高速代を安くしたいドライバー」をつなげる相乗りマッチングを利用できます。

 
現在2つの会員登録方法を選ぶことができます。

  • フェイスブックでの登録
  • テキスト入力での登録

フェイスブックで登録してもタイムライン投稿を許可することはありませんし、テキスト入力された氏名や生年月日が表示されることもありませんので安心です。

☆個人で所有している車でドライバーになる方
・運転免許証(有効期限1ヶ月以上)

☆同乗者
・健康保険証(日本で発行したもの)
・マイナンバーカード表面(番号通知カードは不可)
・住民基本台帳カード(生年月日の表示があるもの)
・パスポート(発行国不問)
・在留カード(滞在期間日数不問)
・特別永住者証明書


ドライバーも同乗者(車に乗せてもらう方)も本人認証を済ませないと相乗りをすることができません!

トラブル防止、問題発生時の対処のため身分が明確になった方同士での相乗りが義務付けられています。

実際に相乗りをしたいなと思った時、ヒッチハイクのように身元の分らない者同士が相乗りするよりも身元が明らか者同士の方が安心ですよね。

 
☆本人確認が済んだらいよいよマッチング!

  • ドライバーは出発地や登録地の予定を登録
  • 同乗者は希望のドライブを探す
  • ドライバーと同乗者の希望が合えばメッセージでやりとり
  • 待ち合わせ場所を決めて目的地へ

nottecoでは概ねこのような流れで相乗りをすることができます。

同乗者はドライバーの条件を簡単にチェックすることができますよ。

アイコンでたばこ不可、ペット不可といった情報が一目で分るようになっていますし、相乗り可能な人数も記載されています。

 
ドライバーによっては車種や愛車の写真を掲載していることも!
高級外車や大人数が乗れるマイクロバスなどもあって、思いがけず珍しい車に乗れちゃった!という機会に遭遇できるのもマッチングの楽しみのひとつですね。

 

nottecoはトラブルが心配?

相乗り終了後相互レビューをすることで以降につながる評価を見ることが可能になります。
レビューに書きにくい内容はnotteco運営への通報機能を利用することもできます。

また、プロフィールやドライブ情報は24時間体制でnotteco運営が監視しているため、不適切な内容は警告・削除が行われています。

 
しかし、お互い本人確認済みとはいえ相乗りするのは他人同士。
直前のドタキャンは控える、自動車保険の加入状況を確認するなど自分でできることを行ってトラブルを防ぐことが大切です。

 
ガソリン代や高速道路代を越えた実費の受取りは白タク行為に当たる可能性大!渡すのも受け取るのも控えましょう。

道中○○に寄ってもらったお礼にランチをおごるね!という程度なら大丈夫。
ドライバーも同乗者もマナーを守って気持ちよく相乗りできるようにしたいですね。

 

ライドシェアのまとめ

日本でも法整備が進めば多くの人のライドシェア利用が見込まれ、国土交通省による管理や車両整備などを盛り込んだ議論がはじまっています。

Uberはタクシー業界からの反発が多く白タク問題といった課題がありますが、nottecoは今すぐ利用したいほど便利なシステムといえるでしょう。

車で中~長距離の移動を考えているならnottecoはドライバーも同乗者も交通費を節約できるのが嬉しいですよね。

 
短距離・短時間の車の移動なら以前ご紹介したカーシェアが安く利用できますし、都心部なら公共交通機関の方が時間に正確で安いということもあるでしょう。

このような選択肢の中から、交通費を節約できる可能性があるライドシェアをぜひ移動手段のひとつに加えてみてくださいね。
 

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この記事を書いた人

さっぴー
さっぴー 多摩動物園のチーターが好きなアラフォー主婦。

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