今日は,平成17年に都立白鷗高等学校附属中学校で出題された言葉遊びと短文つくりについての問題を紹介します。
親子で挑戦してみてください!
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祖父:台場というのは,海からせめてきた敵に備えて,江戸時代の終わりごろ,大砲を置くためにつくられた場所のことだよ。
千夏:すてきな公園ね。
祖父:都会では,広い公園を新しくつくることがなかなかできないけれど,このあたりでは,緑が豊富でゆったりとした公園を計画的につくっているんだよ。
さて,ひと休みしたところで,言葉遊びをしてみないかい。
愛 :どんなことをするの?
祖父:そうだな,漢字2文字の言葉をつなげる言葉遊びにしよう。
せっかく公園にいるから「公園」という言葉から始めて,漢字を1文字ずつ入れかえながら,つぎつぎにちがう言葉をつなげていき,最後に「都会」という言葉にするというのはどうだろう。
言葉をつなげるとき,地名や人の名前は使わないことにしよう。
愛 :漢字の順番を変えちゃいけないの?
祖父:どちらかの漢字を1文字残していれば,その漢字が次の言葉の1文字目でも,2文字目でもいいことにしよう。たとえば,「公園」の「園」を残すのなら,「入園」というように2文字目にあっても,「園長」のように1文字目にあってもいいよ。
健太:よし,「園長」にしてみよう。そして……。
そうだ,「社長」,「社会」と続けて,「都会」。やった!できたよ,おじいちゃん。
祖父:よくできたね。それでは,さっき話をした「台場」という言葉があるよね。
同じルールで,今度は「台場」から始めて「都会」までつなげてみよう。
「都会」までにはいくつ言葉があってもいいよ。
■言葉遊びのルール
① 漢字2文字の言葉を1文字ずつ入れかえながら,つぎつぎに言葉をつなげていき,最後に指定された言葉にする。
② 残す1文字は,次の言葉で1文字目に使っても,2文字目に使ってもよい。
<みんなで言葉遊びを楽しんだあと……>
祖父:みんな,いろいろな言葉を知っているなあ。もうひとひねりしてみようか。
そうだなあ,さっき使った言葉の中から3つ選んで,意味のとおる文をつくってみよう。
たとえば,健太が答えたのは,
「公園」→「園長」→「社長」→「社会」→「都会」
だったね。ここから言葉を3つ選んで文にしてごらん。
千夏:できたわ。「わたしたちは社会の宿題で,近所の印刷会社の社長さんや動物園の園長さんにお話を聞きに行きました。」というのはどうかしら。
祖父:なるほど,意味のとおる文になっているよね。
それでは,さっき「台場」から「都会」までつなげていくときに自分が使った言葉で文をつくってみよう。ただし,「台場」と「都会」は使わないことにしよう。
健太:よし,やってみよう。
■問題
あなたもこの言葉遊びをしてみましょう。言葉遊びのルールに従って,「台場」から「都会」までの間を3つ以上の言葉でつなぎ,つないだ順番に解答らんに書きなさい。
次に,あなたが使った言葉の中から,「台場」,「都会」以外の言葉を3つ選んで,意味のとおる文をつくりなさい。
白鷗高等学校附属中学校(平成17年)
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■解答・解説
2字熟語のうち,どちらか1字を使って別の2字熟語をつくり,それをくり返すという言葉の遊びの問題で,適性検査ではよく出題されています。
使う1字は新たにつくる2字熟語の上でも下でもよいので,「台場」からスタートする場合,使う1字は「台」でも「場」でもよく,たとえば「台」をとると,「台風」「台所」「台本」「台張」のように上についても,「大台」「土台」「舞台」「灯台」のように下についてもよいです。
設問では,終わりの「都会」までの間を3つ以上の言葉でつなぎとあるので,3つにこだわらず,次々とこの作業をくり返して,最終的には「都会」のうちの「都」か「会」がつく2字熟語になるようにすればよいです。
解答例は,次のようになります。
台場→場所→長所→会長→都会
※文の解答例は省略。
上記のような問題をまとめて解説した
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問題と解答の一部のサンプルを下記にアップしました。
http://love-su-gaku.com/kanji-sample
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