茶の湯初体験の方に「お茶の流派は500くらいあるそうです」とお話すると、
皆さん「ええええっっ!」と驚かれます。そりゃそうでしょう。
普通お茶と関係ない世界で生きていたらせいぜい3つ、あるいは5つくらいかなと
漫然と思っていらっしゃるでしょう。
庵主だって指折り数えて絞り出しても20くらいしか言えないわ。
お茶の流派で家元が神さまだとしたらこの世に500の神さまがいて
茶室に入る最初の一歩が右足からとか左足からとか、点前の所作がああとかこうとか、帛紗の色が、茶筅の色がどうとかこうとか、それぞれが「うちはこうです」と違う事を仰っているわけで、
そしたらお茶の作法に正真正銘の正解なんて無いわね。
「その流派の中での正解」に過ぎませんね。
初心の方にはそれをまずお伝えしなくてはいけないと思います。
そういう事を教えてもらっていない、あるいは自分で調べる事もなく、この世にあるのは我が流のみって方が、他流のお席に入って「帛紗の付け方が違いますよ」とお運びさんに注意した。
これ、実話です。南無~
知らないことは恥ずかしい。
でも自分の知ってることが全部正しいと思っちゃいけない。
世の中いろいろ難しいわね。
しちゃいけないのは他流をディスる、けなすこと。
門人数が多かろうと少なかろうと所在地がどこだろうと関係ありません。
他流に敬意がはらえない人は自分の流儀にも心底敬意を持ってない人です。
これは余談ですが、
流派の中でも細かいことは「よきように」「よろしいように」「どっちゃでもええんどす」
そういうお流もあります。言われた方は混乱します。
「あなたの先生が仰ることが正しい」え~~~
つまり同じお流儀でも先生によって微妙に違うことになります。
「こうどす!」言うてもろたほうが楽ちん。な気がする。
けどまあ「どっちゃでもええんどす」
本題に戻しますが、
お茶のお流はたくさんあって、それぞれに所作や精神性(禅を言わないお流もあります)が違う。
大寄せでたくさんのお客さまがいれば、それぞれのお流が違って
たとえば隣の人が自分と違う所作をしてもびっくりしないで良い。
自分は自分の習ったようにすれば良いんです。
「お流儀でどうぞ」
ちなみに茶筅ひとつとっても流派でこんなに違います。
表千家 煤竹
裏千家は白竹
武者小路千家 紫竹あるいは黒竹
遠州流
石州流
お遊び茶筅もたまには
クリスマス茶筅見つけた
ベルが付いてる
ベル無しで糸がクリスマスカラー
お正月用の青竹茶筅
そろそろ茶筅売りの現れる頃かな?
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