平成31年2月10日 遠州流の初釜@御懐石志ら玉

お玄関では享保雛がお出迎え。

享保雛は享保年間に盛んに作られたお雛さまですがこちらのものは特に

大型で衣装も上等、そして保存が良い逸品です。

 

 

初心の方向けにご説明しておきますと、

お茶にも色々ありまして、侘茶は町衆のお茶、大名・武家茶道はお侍のお茶と

ざっくり大きく二通りあります。

茶道と聞いてすぐに思い浮かぶのは侘茶の方でしょうが、

そちらとは随分趣の違う武家の茶道が遠州流で一言で言えば「奇麗さび」

武士の茶ですから男子にとても人気があり、

お客さまもお水屋もいつもより男子率の高いお茶会でした。

 

 

 

濃茶席は丸山宗翠先生 席中のことを申し上げるのは控えますが

いつもきりっと凛々しいなかに華やかさもあるしつらえがいかにも初春、お正月!

 

 

薄茶席は柴山利彌氏 

掛物は徳川義直公七歳の稚児書きで天神名号

義直は家康の九男で尾張藩の初代藩主ですね。

尾張徳川はこの方から始まりました。

1601年生まれで1606年に元服し1607年に尾張藩主となったので

七歳といえば(昔は数え年ですから)元服前かしら。

 

竹花入は平尾数也 ひらおすうや

渡来人で義直に召し抱えられお城で有楽流のお茶をしていました。

この方の苗字は松平の平と尾州の尾で平尾、尾張藩二代藩主から

いただいた名前とのこと。

 

 

唐物団扇棚 天板が団扇(だんせん)の形です。

水指が如春庵箱の雨漏堅手。

茶杓は関戸家伝来 宗春公作の銘「如月」

宗春は尾張徳川七代藩主 江戸では吉宗が質素倹約ケチケチしてましたが

尾張で真逆の政務をし蟄居謹慎となります。

 

 

白い牛に乗り長い長い煙管をくゆらして街中お散歩してた宗春の図。

お江戸がイラッとするのも頷けます。

 

尾張徳川のもの、当地の大数寄者のもの、たくさん拝見できました。

日頃は町衆の侘茶をしていますがこうして風の違うお茶に触れるのもまた楽しい。

流儀の違うお茶会には行かないって方も多いのですけど

そうじゃない、色んなお茶を学んで自分のお茶を深めることは大事なことです。

遠州さんのお茶会はまたご縁があればぜひ伺います。

 

 

新春からお稽古を始めてみようかと言う方には体験お稽古をおすすめします。詳細はこちら⇒体験茶道のお誘い

他にも遠州流新春茶会や紅雲庵初釜のお知らせもご覧ください。詳細はこちら⇒ 紅雲庵お遊び帖 その2

 

紅雲庵では毎月一度お遊びの「茶話会」を開催しています。

次回は初釜2月17日です。茶話会参加ご希望の方はご連絡ください。

これまでの茶話会レポはこちら⇒ 紅雲庵茶話会

おすすめの茶会や茶話会、イベントのお知らせはこちら⇒ 紅雲庵お遊び帖 その2

 

予約制お稽古の「紅雲庵茶の湯laboratory」を開催しています。

お気軽にご参加ください。必ず「お茶は愉しい」と感じていただけます。

 

「紅雲庵茶の湯ラボ(laboratory)」ご案内

 

お話(座学・講義)と模擬茶会での薄茶二服で2時間楽しく美味しくあっという間です。

知っておきたい和のしつらえのあれこれ
おもてなしのヒントになりそうなお話もいたします。

 

茶の湯未体験の方、

興味はあるけど○○流に入門!ていうのはハードルが高いなとお思いの方、

空き時間が不規則でなかなか従来の茶道教室に通えない方、

お稽古を中断して、でも茶の湯の雰囲気はまた気軽に味わいたい方、

とにかく美味しいお茶とお菓子が楽しみたい方、

ぜひ紅雲庵のお稽古にお出かけください。

男子のフェローさんもたくさん通ってくださっています。

お話(座学)1時間 体験1時間の計2時間

木曜日以外 ご希望の日時で予約制(夜間は午後7時より)

入会金 なし

年会費 12000円

会費 6回25000円(チケット制)

お試しお稽古(体験受講) 5000円

 

懐紙や扇子は用意していますので手ぶらでお出かけいただけます。

 

こちらもあわせてどうぞ⇒こういうお稽古をしています

月曜夜のクラスあります。お仕事終わりにお出掛けいただけます。

夜のクラス詳細はこちら ⇒ お仕事終わりでOK!

 

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(茶事、茶会、稽古中が多いためお電話での対応は出来かねます)

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