節供や行事を新暦で祝うようになってもお月見だけは旧暦で行われています。
葉月（旧暦八月のこと）の十五日がお月見。
そりゃそうです。
まさか新暦8月15日にお月見した方はいませんよね。
他の節供や行事も同じことなんですけどねぇ。
月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
月が８個入っているので、「この月」は八月（旧暦）ね！とわかる歌。
英語でMoonのお空のお月さまと、暦の月monthの両方の月が入っていますから
お暇でしたら考えてみてください。
仲秋と中秋 どちらも読みはちゅうしゅうですが、
仲秋の名月は旧暦八月中のお月さま
中秋の名月は旧暦八月十五日その日限定のお月さまのことです。
中秋の名月は必ず満月＝月齢１５とは限りません。
だいたい、ほぼほぼの満月です。
お月見のしつらえでお月さまに供える芒は稲穂の代わりで豊作祈願、
また葉の端や茎の切り口が鋭いので魔を切ると考えられて魔除け、
両方の意味を持つようです。
お月見の後の芒を田んぼに挿したり玄関に飾ったりする地方もあるようです。
この頃の主菓子としては 「月見草」 川口屋製
器 御深井釉 加藤舜陶造
「月の雫」 川口屋製
器 中村公之作 木目皿
「名月」川口屋製
器 信楽片口鉢
お月見団子は
お月さまの形の関東風
芋を模した名古屋のもの
衣被を模した関西風
まだ見たこともない静岡あたりのへそ餅
季節の行事は地方色豊かですね。
どの地方にお住まいでも見える十五夜は同じ、
今夜はご一緒に夜空を見上げてみましょう。
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