新卒くんの名前や、それを少しアレンジしたもので検索してみたが、結局ほとんど何も見つからなかった。
唯一見つけたのが、彼の名前が入ったツイッターの呟きであった。それとて、呟いたのはさほど親しくない後輩らしく、そこから何か派生して見つかるということはなかった。
そうして罪悪感と恋心のせめぎあいにより悶々と土日を過ごした私は、休み明けに彼に会うのが怖かった。
新卒くんと話したい、彼を知りたいという気持ちにより、平静を保てずおかしな行動や言動をしてしまうのが、怖かったのだ。
会いたくて堪らないのに会うのが怖い、こんな気持ちになるのは初めてだった。