また、新卒くんは本当にいい意味でも悪い意味でも先生らしくない人でした。それは一年間過ごしてきて、最後の3月になっても変わりませんでした。

生徒に対して優しく接する、お兄さんの様に接する、それは割と色んな先生に当てはまることだと思います。

 

しかし、私は彼が生徒を注意した姿を見たことが無いのです。いや、正確に言えば、少し強めの言い方を生徒にしたり、先生くさい感じで注意をしたり、といったところが全くありませんでした。

新しく先生になった人はみんな、先生になろうなろうとして、先輩が注意する様子を見て真似てみたり、また独自の注意の仕方を考え出したりするのに、です。

 

そういう性格の新卒くんだからこそ、私は好きになったのです。

だから、見た目も性格も何もかも、私は好きだったのです。

 

このブログを通して、私にとっては本当に大きな大きな存在の恋だったのだと、ひたすらに実感しました。

36歳で既婚者である私が15年ぶりに落ちてしまった、恋。

もし、先生らしさが無い同じ職場の人にしか惹かれないのであれば、もしかしたら私はもう二度と、恋に落ちないのかもしれません。

 

先生らしくしようとしない人なんて今まで新卒くん以外に見たことが無いし、まあどこかには居るかもしれないけれど、私が同じ職場で出会える可能性なんて限りなく低いからです。

 

そう考えると、この恋は本当に人生最後の恋になるかもしれません。