また、ハッピーエンドを期待されていた方、ごめんなさい。
どんでん返しで新卒くんが連絡をくれる、なんてこともありませんでした。最後に書いたように、お返しの手紙があっただけです。
でも、23歳の若い男子である新卒くんがそこまで丁寧な手紙を、ピンク色の封筒に入れて私にくれたということ自体が、ある意味私にとってはハッピーエンドでした。
彼にされた悲しいことも、帳消しとはいかないまでも、最後のその手紙によりかなり薄まりました。
封筒に、筆ペンか何かで書かれた私のフルネームと、裏に書かれた彼のフルネームは、恐らく彼の字の丁寧さを最大限発揮したであろう、美しさです。ブログを書く時にもう一度手紙を見返しましたが、筆ペンの字はやはり誠実でした。
中の字も、もともと新卒くんは丁寧だったのですが、本当に几帳面に綺麗に書かれていました。
そして、その手紙を学校の中で私に一番に書いたであろう、事実。
そのことが、今も胸を焦がします。
多分、新卒くんのことが完全に綺麗な思い出になるまでには、もう少し時間がかかるのだと思います。
それはどれくらいかかるのか、私にもわかりません。
気が付いたらずっと思い出してなくて、久しぶりに高教研(同じ教科の先生たちの研修会です)で会った時、久しぶりー!と同じ教科の先生としての感情がまず先に来る、なんてことになれたらいいな、と思っています。