さて、
すこし間があきましたが
明日から第10章をはじめますね。

その前に
第9章の振り返りを
すこしだけしておこうと思います。

第9章のタイトルは
『はじめての恋、十本の指/チョコレート騒動』
でした。

第8章で主人公は
白杖を持った
独特な話し方の
女の子と知り合うのですが、
前章では
その関係がすこし前進しましたね。

それを示す章タイトル
『はじめての恋、十本の指』
なわけですが、
その前に
真昼ちゃんの母親が死んだこと、
それと
「自由意思」についての会話
などが置かれていました。

この「自由意志」の件は
全体に関わるところでも
あるのですが、
さらっと読めるように
入れ込んでおいたつもりです。

まあ、
それこそ全部読まないと
理解しがたい件なんですけどね。

ところで、
僕はこの後にある
真昼ちゃんの台詞が
好きなんですね(いえ、
完全な手前味噌ですが)。

「やらなきゃならないことがあるのって、いいものよね。不確かな状態にあると特にそう思うわ。ものをつくるってのは集中しなけりゃできないことよ。集中してないと同じプロセスを踏んでても、ちゃんとしたものはつくれないのよ。失敗することで気づかされるわ。集中できてなかったんだってね。でも、だから、不確かなときにやらなきゃならないことがあるのって、いいものなのよ」

これは
自分が書いてて
よく思うことでもあります。


そして、
章タイトルの後半部分
『チョコレート騒動』は
実に馬鹿げた感じですが、
これは若干だけ
自らの経験でもあります。

中学生のときにあったんですよ。
『ガラナチョコレート』を
何人かで買ったことが。
つまり、
目的も同じってことですね。

ま、
当然のことに
なんの効果もなかったですけどね。

それに、
クロロホルムの件は
これも同じ目的で
化学部を創設した
馬鹿者がいたんです
(これはほんとうに
 僕じゃないですからね)。

まあ、
次章では
このチョコレートをめぐる
清春の奮闘と
その結果が描かれているわけです。

 


というわけで、
明日から10章ですね。

清春の初恋の行方と
それが引き起こす
幾つかの問題、
それと、
全体に関わる気づきが
そこには含まれています。

ちなみにタイトルは、
『家々の灯り/目に見えるもの、見えないもの』
です。

 

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《恋に不器用な髙橋慎二(42歳)の物語です。

 どうぞ(いえ、どうか)お読みください》