わたしの日常と星屑

明日に戻りたい

死神に取り憑かれている人を見た。(かもしれない)

こんにちは

約3年ぶりにこのブログを開いて

下書きに入ってたこの記事を見つけてしまったんです。

 

題名をみたときは、は?ってなったけど

内容を見たら鮮明に思い出しました。

 

私が死神に取り憑かれた人をみたあの日の夜のこと。

 

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終電に乗った時のお話。

その日は人もなかなか多く、あまり疲れてなかったので、私はドアの近くに立って電車に揺られることにしました。

 

一駅が過ぎようとしたその時

横の車両からドカドカと人がきて、2人分くらいのスペースを使って座る1人の中年男性が。

何かブツブツ言っています。

ちょうどガラス越しに見える場所だったので様子を見ることに。。。

 

みんな疲れ切った顔で乗ってた電車内だったので、割とその中年男性の独り言はうるさく思えました。

まぁ耳をかたむけ聞いていると

 

「ちょ、こんなところでやめろよ」

「わかった!わかった!お前がほしいのはこれだろ」

 

どうやら誰かと話している様子。

そして鞄の中から何かを取り出す。

 

それを見た瞬間、吹き出しそうになるのを堪えた自分を褒めたい

顔面は笑ってただろうけど...

それはあの有名がいつも食べていた赤いリンゴ 

 

 

 

「ほらよ!・・・・・・・・」

「・・・・リューク・・」

 

聞き取れない部分がありましまが

確実に言いました。

 

確実に、リュークって言いましたね。

 

 

世の中には様々な人もいるんですね。

もし私があそこで爆笑してて中年男性が死神の目を持っていたら

心臓発作で死んでたかもしれないですね。 

 

あ、もちろん黒いノートも持っていましたよ。

 今も持ち歩いているのかは分からないですが。。。

 

そんなお話でした。

読んでくれてありがとうございます。

 

 

耳をすませばを、たまに思い出す。

 

耳をすませば

言わずと知れたジブリの物語の1つ

 

実は、この物語20代で初めて見た。
ジブリ好きだけど、なんせ高校まではテレビとか全然見なくって。

そこで1番印象に残ったのは、
雫(主人公)が自分の物語を最後まで完成させておじいちゃんのところに見せにいったシーン。

雫が、書きたいだけじゃ書けないって泣いたシーン。
むしろそこしか覚えてないんじゃなかいかなってくらいに印象的だった。

ずんと来た。

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就職をして、営業をして、最後までやりとげることの難しさを改めて知った。
大学生活では忘れていたこと。
大学生活は、最後までできなくても全て許してくれていた。だけど、仕事は違う。当たり前なんだけど。仕事。なんだろ、ロープレを最後までやりきるだけでも最初は苦労した。よく考えたら、人生振り返っても最後までやり遂げたことって少ない。何かを完成させたことってパッと思い浮かばない。妥協しまくりの人生を送っていた。全然そんな気がなかった分、余計に腹がたつ。というよりも恥ずかしいという表現の方が近いのかな。

 

だから、完璧じゃなくても、最後まで仕上げた雫がすごく、なんというか、すごく、素敵だと思った。本当は素敵よりも適した言葉があるのだろうけど、今それ以上が出てこなかった。

雫が素敵で、自分が恥ずかしかった。

 

 

私は、やりたいが多い。実は。
でも実際は、やってないことが多い。

今は、時間があるのに。

やらない理由は分からない。
実は、あんま興味ないのかな笑

でもちょっとでも、やりたいって思えることがあるのは幸せなんやなって思う。

とりあえずは、マクロの勉強しよっと(エクセルです)

 

 

最後に、久しぶりにドラマを見た
アンナチュラルってやつ。
金曜日に飲みに行くのやめられそうだ。

脚本の野木亜紀子さん好きです。

冬馬の選択

 

「さすがに眠たくなってきたなぁ、明日何時に起きようか」

 

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あの日 - わたしの日常と星屑

続きかな。冬馬side

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ハルカの問いに答える前に、抱きしめていた。
この夜が終わってしまうのが怖かった。

何度も名前を呼んだ。
必死にキスをして、見たくないものを消し去るように愛し合った。
何度も何度も繰り返し、熱が冷める前に僕らは眠りについた。

 

 

会う口実なんて、いらないかもしれないけれどそれがないと怖かった。
僕らは、会う口実をその部屋に置いて東京へ帰った。

 

あのとき置いてきた、あの口実はハルカをずっと苦しめているだろうか。
もしかしたらもう、ゴミの日に捨ててしまったかもしれない。


すっかり常連になった青いコンビニでお弁当を探しながらも思い出す。
東京でハルカと過ごしたことなんてほとんどないのに
ハルカとの思い出は嫌になるほど溢れてて、忘れようと思うほど、忘れられない。

 

 

「ただいまっと」

誰かが居るはずもない暗い部屋に向かって白い息を吐いて、
肩から下げていた鞄を投げた。
ただ、中には仕事用のパソコンが入っているから壊れないようにベットの上に。

あの日、東京に戻る新幹線の中で
僕は関西に戻ることををハルカに告げることなく決意していた。

もちろんハルカと一緒に暮らすため。

だけど、僕は今1人東京で暮らしている。

 

もっとちゃんと伝えていたら、
僕は関西で仕事をしていたのだろうか。
それとも、ハルカが東京で暮らすーなんてこともあったのだとうか。
「おかえり」そう笑って帰りを待ってくれて居たのかもしれない。

それでもいつになっても何も言わなかったのは、自信がなかった。
あの夜、愛してると言った僕にハルカは涙を見せて頷いた。
うん。うん。と何度も言って笑ってくれた。
でも愛を伝える言葉を口にすることはなかった。

だから、ハルカにとっての幸せが僕と居ることなのかとか
もう、この恋は終わっていたんじゃないのかとか
そんなことばかり考えて、考えて、怖くなって、僕は仕事に没頭していた。

ハルカが、僕を選ばない

そう思うだけで怖くて、忙しいという理由をつけて
連絡をとることもやめて、仕事に打ち込んだ。

喜ばしいことに業績は営業課1Gでダントツのトップだ。

だから、僕にはこの仕事が合ってるんだ。
大阪で仕事をしていた友人も業績がいいやつは次々と東京へ来る。
だから、僕も東京にいるべきなんだ。
そんなことを言い訳にして、東京を選んだ。

 

なんて、本当に言い訳でしかない。

 

本当は東京を選んだんじゃない。

ハルカが他を選んでしまうことが怖かったから
僕がハルカを選ばないことを選んだんだ。

 

食べ終わったお弁当を、もらったレジ袋に入れて結んで捨てる。
「よし、やるか」
声に出さないと動けなくなりそうだった。
ハルカへの想いは閉じ込めることは出来ても、捨てることは出来ない。

連絡するすべは知ってる、あの日置いてきた口実もある。
言わなかったらまた後悔することになる。

 


そんなことを今日もきっと明日も思いながら、
僕は乱雑に投げた鞄をベットから引きづり下ろす。

****

 

冬馬sideは、ひとまずおしまい。

読んでくれてありがとう〜!

物語なんて書いたことないもんだから、終わらせ方が分からない。

あの時

 

テレビをつけると、成人式のニュースが行われていた。
もう、正月も終わったんだ。

 

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あの日 - わたしの日常と星屑

彼女目線です。

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ー ハルカside ー

 

駅まで行ったあの日、駅からの帰り道本当は手を繋ぎたかった。
でも、私は冬馬の手を取ることも顔を見ることもできなかった。

 

私の部屋に冬馬がいる。

そう思うだけで泣き出しそうだった。
心臓が高鳴るとかドキドキするとかそんな言葉で言えなくて
そんな優しいものではなくて、大きく動く心臓は、痛くて、うるさくて
だけど、嬉しい気持ちもあって、君が好きだと改めて知らされた。

 

 

20時が過ぎた。
東京までの最終便は調べておいた。
それに間に合うには、そろそろ準備をしなくちゃいけない。
冬馬もきっと分かってる。

 

「ねぇ、お腹減らん?せっかくやし食べに行こう!」

 

もう終わった恋だと思ってた。
終わった恋にしたかった。
私はもう、大人になりたかった。
でも、大人にもいい子にもなれなかった。

 

丁寧に優しく触れる手、声、全てが懐かしくて嬉しくて
もう、今までのこととか、これからのこととか
何も考えることなんて出来なくて
会わなかった2年間を埋めるように、深いキスをした。

 

****

 

ブログを再開するにあたって、この物語終わらせんとなぁ。 

あの日

 

テレビをつけると、成人式のニュースが行われていた。
成人式は、ハルカとの思い出を思い出して胸が苦しくなる。

 

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今年の桜は - わたしの日常と星屑

続きです。

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ー 冬馬side ー

 

あの日、ハルカは駅まで来てくれた
今まで連絡を取ってなかったことが嘘のように、普通に待っていて、コンビニで飲み物を買って、いつものように家についた。

何も変わらないハルカの家

変わったのは、短くなった髪の毛と、ほんの少しの 距離

そして、切り出せない話

抱きしめれる場所に君がいるのに、動かない腕

 

 

2年間、僕は何をしていただんだろうか
今更こんなに好きだと気づくのは遅いのだろうか

 

 

「そういえば、あの映画の続編が出たの知ってる?」

 

そう言って君は、スマホを僕に渡して来た。

「え!?でか!!!!」

 

思った以上に大きい声でつっこんだ僕に君はやっと笑ってくれた。

「いや・・・スマホ変えたんやな」

 

そこからは、ほんの少しの距離がなくなるまで早かった。
続編が出た映画の話、スマホを変えた理由、あと話題のゲームとか、本当にくだらない話ばかりだけど、こんなにも心が安らいだのは久しぶりだった。

 

一瞬の沈黙後君が時間を確認した。(ような気がする)

気づけば20時を過ぎていたが、まだ新幹線で帰れる時間だ。
でもまだ大事な話は何もしてない。
君に触れてもいない。触れたい。触れていいのかわからない。

 

「ねぇ、お腹減らん?せっかくやし食べに行こう!」

 

断る理由なんてなかった。
ご飯から帰って、僕はまだ君に触れないまま、同じ布団に入った。
二人で仰向けになって、くだらない話は続く。
大事な話はまだ、何もしていないままに。

 

「さすがに眠たくなって来たなぁ、明日何時に起きようか」

 

*****

 

261日間止まっていた物語