フランスでは殆どのアパート(アパルトモン)で、美観上の理由により洗濯物を外に干すことは禁じられています。

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ベランダはプライベートな場所であると同時にアパートの共有部分として捉えられる場合があります。従って洗濯物を外に干す行為は居住するアパートの組合に許可を取らないといけません。

なので洗濯物は乾燥機にかけるか、屋内用物干しを使用して室内干しをします。

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私がパリ郊外に住んでいた時は、ベランダに目隠しをして屋内用物干しをこっそりとベランダに置いて乾かしていました(それでも夏の間だけ)。

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ブルターニュ地方に引っ越してきて嬉しいのは洗濯物を庭に干せることです。それでも物干し竿という便利な物は無いので、ビニール製の紐に洗濯物を引っ掛けて洗濯バサミでつまんでいる状態です。

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他所様の洗濯物を盗み見しますと、日本の様にシャツ類がハンガーで干されてはおらず、両肩を洗濯ばさみでつまんだようにして干してあります。

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特徴的なのはどこの家庭でも堂々とパンツが目に見えるところに干されていることです。

パンツはパンツの形のまま、ウエスト部分を洗濯ばさみで2箇所挟んであります。大きさ、形状、色柄バッチリ見えます。

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私が住んでいる町は小さいので、古くからの家の人なら誰が住んでいるのかわかります。また私の様に新参者でも何度か車で前を通ると、その家の住人が外に出ている時に見かけることもあって「あぁ、あの人のパンツだったのか」と思うこともあります。

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私は日本に居るとき、母から外側にはタオル類を干して、
女性の下着は内側に隠すように干すのだと教えられました。我が家の洗濯物干し場は外からよく見ないと見えませんが、私の下着は2列目に干すようにしています。

でもこちらではそんなことをしている人はおりません。

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今日も車で出かけると、丁度町を出るところの角の家の庭にブラジャーが縦向けにビロ~ンと2つ干してあり、その横にパンツがバババッンと並べて干してありました。

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これは街の景観を損なってはいないのだろうかと思いながら、なんとも平和な光景だなと笑みが漏れました。

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