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2019年11月14日

がんばっても覚えられない

ご訪問いただきありがとうございます。

がんばっても覚えられない

秋ですね・・・。

日中過ごしやすくなり、
朝晩は半袖ではちょっと寒いほど。
こうやって、季節は確実に
冬に向かっていくのですね～。

風邪など引かないよう、ご自愛下さいね。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

ひらがなが、
なかなか覚えられない１年生がいます。

１１月にもなると
カタカナ・漢字、と
次々に新しい学習が増えていきます。

どうして、がんばっているのに
覚えられないんだろう・・・と
親子で悩んでいませんか。



１・２年生の読み書き計算が基礎になって
３年生以上の
本格的な学習が成り立つのですから
字を覚え、書けるようになることは
学習をスタートさせるために欠かせないことです。


でも、LD（学習障害）の子どもには
このことは必ずしも当てはまるとは限りません。

書けなくても、学習をスタートし
楽しく続けさせる方法を
模索して行かなければならないのです。


LDの子どもは
脳の中の、読み・書き・計算・推論する・
という働きをする部分に、
何らかの機能障害があると言われています。


何度もノートに字を書かせて
覚えさせようとしても、
脳の一部がうまく働かないので
頑張った努力が報われず
なかなか、覚えられないのです。

また
どんなにかけ算九九を唱えさせても
ノートに書かせても
覚えられない子もいます。


このようなお子さまには、
「書かせる」以外のアプローチが必要です。


かけ算九九が唱えられなくても、
かけ算の意味が分かれば、
自分なりのやり方で問題を解くことはできます。


かけ算九九って
問題を早く解くための「道具」ですから、
３年生以上で、学習障害が疑われる子には
かけ算九九表を見せたり
計算機を使わせたりしてもいいのです。

「どうしてもかけ算九九を覚えられない」と
悩むのは、もうそろそろやめにしませんか。

九九表を見たり、
計算機を使ったり。。。
「合理的配慮」を検討してはいかがでしょう。




ひらがなを覚えさせても
すぐに忘れてしまう子がいます。

ぼやけて見えたり
ゆがんで見えたりしているのでなければ、
（つまり、見え方に異常がなければ）

脳の情報処理の機能に
問題があるかも知れません。

例えば短期記憶が弱い場合、
覚えたことを少しの間
脳に記憶させておくことが苦手です。
だから、
今、覚えた文字もすぐに忘れてしまいます。

これは、トレーニングで改善することが
期待できます。

ビジョントレーニングの中には、
短期記憶を鍛えるトレーニングがあります。

私のクラスで
このトレーニングを行ったところ、
２ヶ月でひらがなをすべて覚え、
４ヶ月後には
問題をスラスラ読めるようになった子がいました。


驚きました。


書くことを強制せず
「読めるようになること」を目標にしたので
子どものやる気は持続しました。

子ども自身が
日々、自分の変化を実感するので、
「もっとやりたい」という
意欲も湧いてきました。

「読めるようになった」という事実が、
「今度は、書けるようになりたい」と
頑張る気持ちを引き出してくれました。

やはり・・・

苦手なことを強制的にさせるのではなく
「できること」を増やしていく方が
子どもの持っている可能性を
引き出し、伸ばせるんじゃないかな。と
思います。


同学年の
他の子どもと比べては
いけません。

もし比べるのなら、
１ヶ月前の本人と
比べて下さい。

きっと、
親子で喜びあえるでしょう。




最後まで読んでいただき
ありがとうございました。




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Posted by 嶺井ゆかり at 23:14│Comments(2) │特別支援教育
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この記事へのコメント
面白いですよね。孫は少し漢字が覚えられずに娘も心配していたのが中学生になりやる気が出たら数学100点、地理９４点、しかも川の名前や地名しっかり漢字で書いてるではありませんか？やる気になったら小学校まではできなかったことが本人のやる気でできるようになったのか不思議です。今はもう孫のことはそこまで心配しなくてもいいかなと思うようになりました。昨日用事で少し娘のところ寄るとテーブルの上に回答用紙が置かれていて孫も見せたかったのだと思います。うんと褒めてあげました。
Posted by キミヨママ at 2019年11月17日 10:15
お孫さん、すごいですね！
なぜ、やる気になったのかなあ～。その辺りのこと、聞いてみたいですね。
中学生のお孫さんの例は、悩んでいる小学生の親御様には心強いお話だと思います。
嬉しいお話ありがとうございました＾＾
Posted by Yukari.MYukari.M at 2019年11月19日 15:08
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