整理を始めた初日、大工仕事があった。
娘の部屋のチェストはアイボリーホワイトで、床面から12センチほど高くなっている。
猫足ではないが、角足がついている。
幅が少し広いため、壁面横の棚にかかって、不都合が起きている。
それを彼女はずうーっと気にしていたため、移動することになった。
リビングのテレビ台にする。
そのためには足を取らなければならない。(高すぎるので)
足を取れば、最下段の、優雅さを出すためのカーブの部分が邪魔になる。
エーイッ 切ってしまおう!
わが家では、服のみならず、タンスまでチョン切ってしまう。
エーッ そんなことしていいのーと言っていた娘が、「やってみる」と引き受けてくれた。
私が、「自転車に乗せて行って、近所の製材所で切ってもらう」とゴネたので、老親にそんなことさせて、怪我でもしては大変と思ってのことか?
足の部分は、難なく取れた。
しかし、このカーブしている前面をのこぎりで切断するのは、結構難しい。
私はのこぎりとサンドペーパーを準備して置いて、昼食の用意に台所へ。
娘はベランダでギコギコギコギコ・・・・
食事の用意ができた頃、大工仕事も終了した。
昼食を挟んで、チェストを置いてみた。
前のダークな色のタンスよりは少し高くなったが、テレビを乗せると、アラいいじゃないの!
リビングが明るくなった。
足がついていた底面にはゴムを貼ったので、床面が傷つくこともない。
私は何でも自分でしようと考える。
大工仕事も然りである。
しかし、ちと粗い。
つまり、
「エエねん、これで」。
早ければいいで済まそうとする。
比べて、娘の仕事は丁寧である。
テレビ台と化したチェストの下部引き出しにカーブがついていたなんて、とても思えない。
ましてや足があったとは・・・・・。
(玉麗)