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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事に関連していることですが、多くの人たちが、他人の認識していることを間違って理解していることがあります。
特にそれは、社会的なルールなマナーに違反している人たちの認識に関してです。
多くの人たちが、彼らがルールやマナーを守らないのは、そのことを理解していないか、そのことを悪いと思っていないからだと理解しています。
しかし、彼らは、そのことを理解し、自分たちのしていることが悪いことであることを理解しています。
たとえば、公共の場で子どもたちが騒いで走り回っているのに、まったく注意しない親がいます。
周囲にいる人たちは、その親たちがルールやマナーを理解していない、常識のない親だと思います。
しかし彼らは、自分たちや子どもの行動が社会的なルールに反していることであり、悪いことであることを十分理解しています。
それゆえ、誰かがそのことを親に注意すると、
「何が悪いんだ!」
と怒るのです。
つまり、自分たちのやっていることが悪いことだと理解しているがゆえに、怒りによって自分たちの行動を正当化しようとするのです。
もし本当に自分たちのしていることが悪いことだと理解していなければ、人から注意されたときの彼らは、
「えっ?」
という驚きの反応になるはずです。
なぜなら、注意される意味が分からないからです。
たとえば、犬を散歩させていて、犬を連れて入ってはいけない公園に知らない間に入っていたとします。
そこで、公園の管理事務所の人にそのことを注意されたとすれば、そんなときには
「えっ、ダメなんですか?」
という反応になるでしょう。いきなり
「何言うてんねん!」
という怒りの反応は出てこないはずです。
怒りの反応が出るということは、自分の置かれた状況を理解しているという証拠なのです。
ルールやマナーを守らない人たちは、そのことを理解していないのではなく、守らないことが彼らにとっての優越性の追求なのです。
彼らはそういうことでしか、自らの優越性を確認できないのです。
それだけ、自分に自信を失い、自分のことにしか関心を持っていないのです。
もちろん彼らは、自分たちの行動の意味には気づいてはいません。
それゆえ、彼らに教えるべきことは、マナーやルールを守ることの重要性ではなく、他者に関心を持ち他人に協力することが、自分たちの人生を今よりももっと喜びのあるものにしてくれるということなのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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