やはり、今日はこれを書かねばなるまい。


昨日、飛び込んで来た大きなニュース!




高橋大輔、現役復帰!

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 まさに『青天の霹靂』とはこれだろう。



 ちなみに『青天の霹靂』とは、南宋の詩人、陸遊の詩に由来する言葉で、
 
青天=青い空に、霹靂=雷が大きな音で鳴る、

つまり、青空に突然雷鳴が轟く事=人を驚かせるような突然の出来事や事件
と言う意味。

 気をつけるべきは、『晴天』は誤りで、『青天』が正しい。
あぶないあぶない、私も、間違えるところだった。



 悪い意味でも良い意味でも使われるが、
もちろん大ちゃんの現役復帰は、
良い意味であることに疑問の余地は無い。


 昨日のツイッター、『現役復帰』がトレンドになっていた。
世界中の多くのフィギュアスケート選手や関係者、
ファンが驚きと喜びを発信した。


 それにしても、大変な覚悟と決断が必要だったろう。
でも、『やり切りたい』と言う気持ちが何より勝った、という事か。

 去年の全日本選手権で取材する側に立って、
様々な選手(特に、度重なる大きな怪我から復帰した山本草太選手)
の、この試合に賭けるさまを見て、
自分もまたこの舞台に戻って来たいと思えたと言う。


 思い起こせば、
脚の怪我が治らず、悲愴な決意で臨んだソチ前の2013全日本選手権。
ブレードで手を切り、血に染まって演じた『ビートルズメドレー』……
私達ファンも、切なかったなあ。
ソチ代表に選ばれたものの、万全のコンディションには程遠く、
もどかしそうに、これが出来る精一杯なんだ、と謝りながら
滑ってるように見えて。
彼の実力はこんなもんじゃないのに。
そして、世界選手権は欠場、その後、引退発表。

 淋しかったけど、これで4回転ジャンプに挑む
怪我のリスクや採点に一喜一憂せず、
彼の表現が伸び伸びと自由に出来るんだ!と嬉しくも有った。


 それなのに、又勝負の世界に戻って来るとは!

 なるほど、
年末の全日本選手権で決断し、
それから昨日7月1日に発表するまでの
半年余り、準備をしていたのだなあ、と合点がいった。
以前、真央には出来るだけ協力したいと言っていたのに
真央ちゃんサンクスツアーに、大ちゃんの影も形も見えなかったのは
これが理由だったのか、と。


 復帰と聞いて、まず驚き、喜び、
次には疑問が次々に湧いてくる。そして、心配も。

 昨夜の会見で、その疑問のいくつかは答えてくれた。

まず、コーチは、長年師弟関係を築いて来た長光歌子先生。
ですよね~。
また、二人並んだキスクラが見られるとは!


実績が有るとはいえ、4年のブランク。
全日本に出るためには、地方予選からやっぱり出るのか?

ちゃんと、地方予選(近畿ブロック大会)、西日本選手権、と出る予定らしい。
観客殺到しそう……!


 そして、これが一番心配だった。
4回転主流の今のフィギュア、大丈夫なのか?
と、跳べるのか?

大変失礼ながら、大変申し訳ないけれど、
脚を怪我してからは、大ちゃんの4回転成功の確率は落ちていたように思う。
着氷しても、パーフェクトでは無く、

『今の……う~ん、堪えましたね……回転……た、足りてたと思うんですが』
と、武史先生に言わせるような。
限りなく黄色点滅のような。
ハビエルやネイサンやボーヤンや羽生くんの様な、余裕綽々な4回転では無く。
いくら今年ルールが改正されて、
4回転の回数が制限されたとはいえ、
戦って行けるのか?



 まあ、もちろんそんな誰でも考えるような心配は
大ちゃんも長光コーチも100も承知な訳で。

 2種類くらい出来る様にしたい、との事だった。


 世界を引っ張っている羽生くんや宇野くんに勝てる気はしない、と。
まあ、そうでしょうねえ……
それでも、やってやる、と言う
意気込みとプライドがほんの少しだけ
垣間見えた。
何より楽しそうに、目が✨キラキラしていたのが
ファンとしては嬉しかった。

 全日本選手権の最終グループで彼らと一緒に
6分間練習をしたい、と言った。


 ああ、私たちも本当にそれを見たい!
それが見られるなんて、そんな希望を持てるなんて、
生きてて良かった!


 有難う!大ちゃん♡



SPはウィルソン、FPはリショー振り付けだそうだ。
楽しみだなあ~
EXはミヤケンさんがいいな~
曲も衣装も、本当に、ほんっとうに、ものすごく楽しみ!!!


 町田くんがプロを引退して学業専念する寂しさを
埋めてくれる『青天の霹靂』でした。