”無症状感染者に「抜け穴」中国武漢封鎖解除で恐々”(2020年04月01日 17時 記事投稿) | ウインのワクワク「LIFE」

ウインのワクワク「LIFE」

            琴線に触れるものを探して

記事より】

無症状感染者に「抜け穴」 中国武漢
強権管理、感染再来へなお戦々恐々
  4月8日に封鎖解除、勇み足で新感染も

 

 

新型コロナウイルスの発生源である中国湖北省武漢市は4月8日から封鎖措置を解除する。

 

すでに湖北省の他都市は3月25日から封鎖が解除され

 

人とモノの動きが再開することでパンデミック(世界的流行)からの早期回復の象徴としたい習近平政権の政治的思惑が透けて見えるが

 

無症状感染者による再感染爆発や外部からの感染再来「第二波」に戦々恐々としており

 

一党独裁の強圧的管理で情報も一括統制し、勇み足で封じ込めようとの動きに市民は翻弄されている。

(香港・深川耕治)

 

 

新型コロナウイルスの感染源エリアである湖北省当局は3月24日

 

武漢市を除く他地域について同25日から人とモノの出入りを可能にする封鎖解除を行い

 

武漢市についても4月8日から解除することを発表した。

 


3月25日、武漢市内の公共交通機関が約二ヶ月ぶりに動き始め

 

同市を除く湖北省内の高速鉄道も再開。

 

3月28日には鉄道も他都市から武漢市に乗り入れ可能となり

 

4月8日には武漢市出発の鉄道も再開され

 

空の便も4月8日以降に運航される見通しだ。

 


早期回復の朗報ばかりが先んじて中国共産党政権が「決戦の地」ととらえる武漢でウイルスとの闘いに早期に大きく一時突破した印象づけを優先している。

企業の本格的な操業再開を促し、経済回復による都市正常化を内外に早くアピールしたい焦りすら見え、党の威信を保とうとする「瀬戸際」で、すでに綻(ほころ)びも出てきている。

 


封鎖解除措置で湖北省から3月28日時点ですでに約280万人以上が同省外に流出し異変が起き始めてている。

▲湖北省から出境するためにスマホでコロナウイルスに感染していないことを示す

 緑色のグリーンコード(緑碼)を持つ人


湖北省外に移動許可が得られているのは、国家健康QRコードでコロナウィルスに感染していないことを

 

スマホなどで示す過去2週間の行動データが入った緑色のグリーンコード(緑碼)を持つ人のみ。

 

感染者(レッドコード=紅碼の所持者)や感染者との濃厚接触者(イエローコード=黄碼の所持者)は

 

出境できない。

▲湖北省内で移動許可が得られるのは国家健康QRコードのグリーンコードの緑碼(右)。

  黄碼、紅碼は移動できない。

 

もともと、この健康コードは本社が浙江省杭州にある中国IT大手のアリババが

杭州市内用に開発したシステムで、湖北省は全面適用した

 

 

だが、3月29日、甘粛省蘭州市(上記地図)で湖北省威寧市からグリーンコードを所持していた男性(29)がコロナの陽性であることが判明。

 

威寧市は過去37日間、感染者ゼロを更新していたことを公表していた。

 

3月31日付の香港紙「星島日報」などによると

さらに広東省仏山市では威寧市(湖北省)から来たグリーンコードを得ていた男性(51)がコロナ陽性であることが判明。

 

威寧市へ特派された専門家によると、男性は無症状感染であり、感染者は同市の感染ゼロ更新情報に慢心し、大多数が集まる場所での飲食を繰り返し、マスクもしていなかったという。