この詩を読むと尊王攘夷を唱え、孝明天皇を殺し(異説もあるが)、子供だった新天皇を抱き、王政復古のクーデターを企て、謀略と恫喝で新政権を奪取した薩、長、土、岩倉に対する怒りがふつふつとこみあげてくる。日本の中でも突出して好戦的な薩長2藩が作った政権は天皇を戦争の最高責任者に仕立て、親切で優しい従順で勇敢な日本人を戦争に巻き込んでいく。その結果がこの詩だ。
戦争嫌い泰平好きの徳川さん中心の政権であったなら決して無謀な戦争は起こさなっかったし、何百万人もの日本人が死んだり、塗炭の苦しみを味わうこともなかった。日本中が焼け野原になることもなく、原爆を落とされることもなかった。隣国とのトラブルもなく、今日の日本はどんな素晴らしいものであったろう。