GAGAGA文庫にラブコメの波が来ています | 歌詞同期ファイル置き場(ラブライブ!、ナナシス)

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ラノベ読者ならば今更だと思いますが、

昨年くらいからGAGAGA文庫を中心にラブコメの波が来ています。

以前から富士見ファンタジア文庫の「冴えカノ」を筆頭に

「俺ガイル」をはじめ、ラブコメの人気作品はありました。

ただ、冴えカノは劇場版で完結。俺ガイルも来月発売の

14巻をもって完結となります。

 

ジャンル人気を支えてきたタイトルが完結してしまうにあたり、

新しい作品が頭角を現してきています。

有名なのは現在アニメ放送中の「俺を好きなのはお前だけかよ」。

※Amazonより

 

そして、学園モノに強いGAGAGA文庫からはアニメ化が発表された「弱キャラ友崎くん」。

※Amazonより

 

今年6月に発売後重版のかかった「千歳くんはラムネ瓶のなか

※Amazonより

 

なろう系が流行してから異世界転生者が増産され、

書店では大量に見かけるようになりました。

ラブコメは下火かとも思われているのですが、

次世代ラブコメの代表作と言える作品が上記の3作品と言えます。

 

この3つの中では「俺好き」はコメディ寄り。

少しのドタバタや会話のやり取りを楽しむことが出来ます。

電撃文庫らしいコミカルタッチな作品です。

 

「友崎くん」は、管理人個人的には感情移入型。

オタである主人公の友崎くんが成長しながらリア充になっていく

姿に感情移入しながら楽しむ作品と思っています。

「友崎くんチャレンジ」と呼ばれている、作中のトレーニングを

実践している方も数多くいらっしゃることからも分かります。

ただ、最新8巻からは新章突入となり、それがすこし

変わってきたように感じました。

ギャルゲーをプレイする際には主人公は自分の分身に
例えられますが、弱キャラ友崎くんはその要素が強いため
読みやすく面白い作品です。
 

「チラムネ(千歳くんはラムネ瓶のなか)」は友崎くんと同じ

GAGAGA文庫からの刊行です。

風景描写がとても爽やかな、まるでラムネのような表現を

されており、そういう地の文にかなりチカラを入れていることが

分かります。先日発売された2巻では合間合間に

空の描写が入ります。それがそのときの主人公たちの心象を

反映していたりするのですが、一番はじめの空の描写が以下。

※以下の本文は小学館のサイトの試し読みで閲覧できます。ネット掲載箇所の引用なのでセーフなはず…

「見上げた空は、四月と比べると少しばかり青が深く、記憶にある夏よりはまだ淡い、ちょういいとも中途半端ともいえる曖昧な色で穏やかに微笑んでいる。」

更に続いて、

「子供の小さな手でちぎった綿菓子みたいな雲が、ぷかぷかといいい加減に漂う。周りなんか気にせずひとりを自由に満喫している雲らしいやつもいれば、ときどきくっついて、また離れて、まるで人間みたいな奴も、それなりにいるんだろう。」

もう2行ほど続くのですが、出だしの描写を読むだけで、

読者が5月の空を頭の中に容易に想像することが出来ます。

この表現力と、様々なキャラクターが織りなす物語が

読んでいてとても爽やかなのです。

ただし、ヲタをやっている以上は主人公へ感情移入できる

という方は少数ではないかと思います。

なんせ主人公は超リア充です。

ただ、ね。例えば「俺ガイル」の主人公の八幡に関しては管理人は

感情移入出来てないんですよ。

 

八幡って設定上はぼっちキャラですけど、

あのコミュ力や周りからの好かれ具合は、

どう見てもぼっちのそれじゃないですもの。

原作1巻を読んだときから持っていた違和感がそれで、

八幡って凄まじいコミュ力、発想力、対応力を持っています。

夏休みの小学生の合宿の手伝いのイベント中に小学生たちを

仲違いさせたことで「八幡とは仲良くなれなかっただろうな」と

言われはしますが、これは八幡がぼっち(という設定)のため

後天的に取得した処世術であって、問題解決能力としては

凄まじいものです。

こんなぼっちがいてたまるか、という点において凄まじい違和感を

感じていたため、俺ガイルの作品の面白さは別として、

八幡に関しては感情移入できず「そういう設定だから」と認識して

読んでいました(もちろん、「いてたまるか」とか言ってたら作品が成立しないため、居るから俺ガイルの世界が成立しているのですが)。俺ガイルの場合、ぼっち無双といいますか、俺TUEEE系の

亜種のように考えれば良いのではないかと思っています。

ラノベを読む際に主人公への感情移入をどれだけ重視するかは人それぞれだと思います。チラムネはその点においては人を選ぶかなぁと。

感情移入できなくても、主人公を好きになれるかどうかという

点においては別で、チラムネの主人公の千歳くんは

好きになれると思います。

なにせ、こうだったらカッコいいという理想形を「投影」することが

かなり容易に出来てしまうのです。これはキャラがリア充だから

どうなのかということとは無関係に、読者が想像しやすい

書き方やキャラクター作りをされているからだと思います。

千歳くんが織りなす物語を読むというスタンスで読み始めるのが

良いんじゃないのかなあというのが管理人のおすすめです。

とりあえず読んでいただければ、そういったものを吹き飛ばす作品なので、上記3作品のラブコメを読んでみてくださいませ!