「TSP スーパーヴェンタス」のラバーレビュー

レビュー記事,卓球用品

( ^ω^)・・・

大変長い夏休みをいただきましてありがとうございます(汁

 

先日TACTIVE(タクティブ)様のプレゼント企画でいただいたラバー、スーパーヴェンタスのレビューを今更ながら書かせていただきました。

折角プレゼントして頂きましたのに、こんなにもレビューが遅くなってしまいまして本当に申し訳ありません。

いぇ、、急に忙しくなってしまいまして( ^ω^)・・・

 

さて、スーパーヴェンタスのレビューに用いたラケットの構成はこんな感じです。

ラケット:TSP ウォルナットウッド
フォア(赤):ヤサカ 翔龍 特厚
バック(黒):TSP スーパーヴェンタス 厚

久々のブログ記事更新で文章が乱れておりますがご容赦ください。

 

弾み・スピード

まず弾みですが、わりと勝手に弾む類の感触です。

かといってテナジー64ほど勝手に飛んでいく感触でもなく、GFT48ほど打球の強さに正比例した弾みでもない。

ここが難しいのですが、十分にコントロールが可能な程度に勝手に弾むといった感触

飛距離で表すと、弱打ではGFT48や微粘着の翔龍よりよっぽど弾んでしまいますが、強打ではこれらに半歩及ばない弾み。

中後陣からだと思いっきり叩かないと攻撃性の低いボールになってしまうかもしれませんが、飛距離自体は中陣くらい迄であれば十分にあります。

 

スピードはブチ当ててみてもGFT48やQ3の様なギュンッっとした速度までは出ず、一発で確実に決めるには回転の力が必要かもしれません。

かといって攻撃力が無いかというとそうでもなく、底づきさせなければ結構えげつない速度と回転のボールが行きます。

底づきさせると少し速度が落ちる感じがありますので、ここが特徴といえば特徴かもしれません。

ドライブでは面をかぶせ気味の状態で、斜めにスポンジを長く使う事で速度を稼げます。

良い感じでスポンジを長く使えた時は、翔龍・特厚のブチ当てドライブくらいの速度は出ますので、攻撃力が低い訳ではけっしてありませんが、ちょっとテクニックが要るかもしれません。

尚、極弱打では山なりのおっそいボールが飛んでいきます。( ^ω^)・・・

 

摩擦(引っかかり)

シートが柔らかい事もあり、カツッ!とした引っ掛かりは感じませんが、スリップする様な事はほぼありません。

シートがどんな状態のボールも包んでくれる様で、一瞬遅れて強グリップが発生する類のラバーだと思います。

なにより嬉しいのが、汗でラバーが濡れてもあまりスリップしない事!

フォア面に浸かっている翔龍は濡れると結構ツルっといってしまいますので、汗が多い私にとってはありがたいです。

サーブで使う場合には、浅く擦っても一定量食い込んでしまう為か、少しだけ長くボールを転がす必要があります。

しかし翔龍ほど長く擦らなくても十分な回転がかかってくれるので、回転量が極端に減ったりする事なく一定量の回転を生んでくれる感じです。

引っ掛かりはマイルドなのに滑らない、ラクに雑に使っていける感触でした。

 

回転量

最大回転量は翔龍のドライブ強打には及びません。

翔龍と比較するなら、翔龍の80%くらいの印象。

微粘着の翔龍に及びませんが、常に一定以上の回転を生んでくれる感触があります。

短いスイングで出すサーブの時やツッツキの時などは、振りのわりに回転量が多くなる感じで、ナックル偽装の下回転などをよく落としてくれたりします。

テナジー64ほどではありませんが、自動回転機能が付いている感じでしょうか。

平均回転量が多いので、ずっと回転量多めな特性があります。

 

コントロール性

当てるだけだと勝手にボヨンと弾むため、少しストップがやりづらいかもしれません。

基本的に打ち出しが上に上がってしまうので、翔龍の凡打っぷりを上回る凡打が飛び出します。

シートで薄く擦ってストップする様な使い方をすればいいのですが、ふんわり受け止めて勢いを殺すストップは難しいです。

 

しかし逆に、相手が強打してくる所をブロックする時には、勝手にシートにひきつれが起こり自動的にわりと良い球で返ってくれる。

その他のラリー性の打球のコントロールは秀逸で、狙った方向に正確に飛んでいってくれます。

ナックルを返す時や弱打時の対応さえ誤らなければ、飛距離の調整も効き使い易いと言えると思います。

 

打球感

全体として、打った瞬間には食い込む感触が先に来てボールの飛び出しの反発が後からやって来るタイプです。

スポンジ硬度はデータではまぁまぁの硬さですが、シートが柔らかい為に打球感は柔らかいと感じます。

常にシートに食い込み包んでくれるので、擦る打ち方だと感触が鈍いのですが、ちゃんと喰って回転をかけてくれます。

また、同じ様な硬度のラバーに比べるとスポンジの戻りが僅かに遅い様で、ぶち当てた時はラケットの反発が先に顔を出し、スピードが落ちる場合があります。

上でも書きましたが、このラバーはスポンジを長く使う事で威力を発揮するタイプの様で、ラケットとの一体感で威力を出すタイプとは異なる様です。

ラケット自体の反発をあまり使わず、シートとスポンジを十分に使う、当て40%、擦る60%くらいの打球方法がマッチすると思います。

この様な打球感は過去に貼ってみたマントラSと似た感触ですが、マントラSほど腰砕けず、程よく硬くした丁度良い打球感だと思います。

 

弧線・弾道

ボールの打ち出し角度は結構上に上がります。

弱い力での食い込みがよく、スポンジの戻りによる押し出しがやや強めの、ボヨンとした上がり方をします。

上がり易さはマントラSとよく似ている様で、弾道を低く抑えるにはそれなりに被せていかないと高くなってしまいます。

このため咄嗟のブロックでネットする事が少なく、オーバーしやすい特性があると思います。

しかし低く抑えられないという訳でもなく、マントラSと比べても高さのコントロールがもう少しよく効く様に思います。

この様な特性のため下回転を持ち上げるのは本当に簡単で、安定志向の印象です。

また、攻撃性の高いドライブ打法では、上に一旦上がって急角度で落ちて来る様なボールになりやすいです。

 

感想・総評

ラリーに関して言えば、とにかく安定して使い易い。

打ち出しが上がる特性から、どうしてもボールが高めになりがちですが、この特性のおかげでネットミスは大幅に減ります。

弱打の時にボヨンと上がってしまう事を除けば、何故かオーバーも少なく高いレベルで安定しています。

スピードもそれなりに出ますし、平均して回転量も多くなります。

スポンジの戻りが僅かに遅れる感触があるため、フラットにぶち当てると威力が落ちるには落ちるのですが、これを逆に考えるとまっすぐ叩きつけるフリックやスマッシュがとてもやり易いです。

ストップだけ少し難しいですが、これ以外の所すべてを自動的に高いレベルにしてくれる、そんなラバーだと思います。

 

翔龍の特厚やQ3辺りと比べると、フォアで使うには少し威力と回転が頭打つ感触ですが、バックで使うには本当に都合がいいラバーだと思いました。

まだまだ咄嗟にフォアの様な威力を出せない私のバック面には本当に都合が良く、安定して返ってくれる、威力を出そうと思えば出せる、下回転の持ち上げがラク、などなど色々と助かってます^^;

 

ここまで書いて読み返してみると、これといって特徴の無いつまらないラバーに見えるかもしれません。

しかし実際に使ってみると妙な安心感があり、どんな苦手なタイプの対戦相手と当たっても、圧倒的に負けるという事が無くなった感じです。

つまり全体的に自分の力量を押し上げてくれているという事。

これは結構凄い事ですょ

本当の意味でオールマイティなラバーなのでしょう。

汗で濡れてもヘッチャラですしおすし( ^ω^)・・・

 

まだまだ試したいラバーがありますのでリピートは先になるかもしれませんが、いずれ戻って来ると思います。

緊張してダメダメになる私の様な者が、試合で使いたいと思うラバーです。

雨の日や汗で濡れた翔龍はメンドクサイですしおすし( ^ω^)・・・

皆さんのラバー選びの参考になれば幸いです。

 

最後に、この様な素晴らしいラバーをご紹介いただき、プレゼントして下さったTACTIVE(タクティブ)様、本当にありがとうございました。

まだまだ劣化した感じもありませんので、じっくり使ってみたいと思います。

■TACTIVE(タクティブ)ホームページ