絵画初心者の風景画の描き方、今回は岩の描き方についてです。
鉛筆画でも水彩でもデジタルでも、基本的なコツを理解していると応用ができます。


初心者の方は何も見ないでいきなり絵を描くのは無理です。今回は写真をもとに描いていく流れを載せていこうと思います。便宜上写真を使っていますがもちろん実際の風景を見て描いてもかまいません。

元写真


著作権の問題がありますので基本的に自分で撮ったものを使いましょう。これは私が海外で撮りました。この写真なら練習用にご自由にお使いいただいて大丈夫です。

 

絵にする流れ

1)まずはシルエットをざっくり描いていきます。

写真そのままの構図ではなく、絵としておさまりが良くなるように岩の形などを変えています。

 

2)明るい部分を入れます。


岩は固いものという意識を常に持ちましょう。ぼかして描くのは良くありません。大きな面で捉えて明暗をつけます。

3)細部を描いていきます。


細部を描くときにも先ほどの描き方と同じです。今描いている面はどちらを向いているのか。それによって面の明暗が変わってきますので意識して描きましょう。立体感が出てきます。


全てを細かく描き込む必要はありません。見せたい部分の描き込みをしっかりやって、そうでない部分をあえて加筆しないことでメリハリが出て絵の焦点が分かりやすくなります。

4)光を入れます。

光には3種類あります。


この絵はメインの光源が右側向こうから当たっていて若干逆光気味です。これは太陽光なので黄色ががっています。


さらに晴れた日には空の青色が上からほんのり降り注ぎます(スカイライト)。うっすらと青みががった色を入れるとそれっぽくなります。


太陽光が地面に当たってそれが物体に反射する反射光は、地面の色を映します。
ということで影は、上向きの面では寒色になり、下向きの面では暖色になります。

 

細部とエッジ、ハイライトを入れて仕上げています。

まとめ

岩の固さを描くには面による表現が重要になってきます。まずは暗い面、明るい面、中間の面、という3つのトーンで分けてみるとわかりやすいかもしれません。面が決まったら3種類の光を当てて立体感を演出していきましょう。