何でもないことのようだが、指先とか、ほんの些細なところの違和感が人間には気になる。棘を指した時、歯痛など、痛みが起こると、その痛みは全く生死に関係ないのだが、まるで人生の終わりのような苦しい時間を過ごすことになるのである。これは地球規模でも同じで、地球の片隅の人たちの苦しみは地球全体の生死を分ける問題ではないのだが、無視して、通り過ぎるわけにはいかないのである。誰もが、その心を苦しめるからである。さて、日本耳鼻咽喉科学会の静岡県地方部会学校保健委員会は、耳あかが耳の奥にたまらないことを実証した動画を作った。それによれば、無理に耳垢はとらなくても良いのだそうだ。自然に古くなった鼓膜の皮膚はゆっくりと外側に移動していき、入り口付近ではがれ、耳垢となり、外に排出されるのだそうだ。だが、年を取ると耳の中に生える毛とともに、耳あか、この委員会の指摘のよれば、古くなった皮膚はかゆくてたまらない。うっとうしいのである。たかが耳垢だが、生死を分ける問題なのである。だが、同委員会は冷たく言い放つ「過激な耳垢掃除は鼓膜を傷つけるだけだ。」私は言い放つ。「お前たちはロヒンギャ難民の苦しみを無視するのか。」(くちなし亭、2020.01.27)
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