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あなたの平熱は、何度ですか?
あなたは、自分の平熱を知っていますか。基礎体温を測っている女性は多いと思いますが、平熱と基礎体温は違います。
基礎体温は、生命を維持するための体温で、体を動かしている時との体温とは差があります。女性の場合は排卵を境に高温相と低温相の二相性になり、男性は特に変化のない一相性です。
平熱は、平常時の体温で個人差はありますが、36.5から37度くらいの範囲にあります。一般的には、子どもの平熱はやや高めで、高齢者はやや低めです。
体温は、測定する部位でも違いがあり、直腸などの体の中心部に近い体温(深部体温/中核温)は安定しています。脇の下で測る体温については、舌下温・直腸温・鼓膜温に比べて外気の影響を受けやすいため深部体温よりも1度前後低くなる傾向にあります。
また、日差もあり、1日のうちで早朝が最も低く、夕方に向けて高くなりますが、夜はしだいに低くなっていきます。1日の体温の差はほぼ1度以内です。
これらのことを踏まえて、毎日同じ時間、同じ測定部位で、飲食や入浴、運動後は避け、リラックスした状態で体温を測定し、1週間ほど測定した体温の平均値や中央値から平熱をだしてみましょう。
平熱が36度を下回っていたら
低体温かも
平熱が36度を下回るようなら、低体温かもしれません。低体温と、遭難事故などで聞く低体温症とは違います。低体温症は、深部の体温が35度以下に低下した状態をいいます。
低体温の人は、体調が優れなかったり、花粉症やハウスダストなどのアレルギー症状、便秘に悩んだりすることも多くあります。
また、太っていて、なかなか体重が減らない人は、平熱が低いことが原因の1つになっているかもしれません。
そのほかでは、免疫力が下がる傾向にあり、ウイルスや細菌を防ぎきれず、病気になりやすくなってしまいます。例えば、風邪をひきやすい方は平熱が低いことが要因になっていることもあります。
低体温になる要因には、日頃の食生活や運動、睡眠、ストレスなどが関わっています。
体を温めましょう
低体温を改善するために、体を温めましょう。まず食生活で、体を冷やすような食べ物、飲み物をなるべく取らないようにすることを心がけましょう。
トマト、スイカ、きゅうりなどの野菜は、体を冷やす効果があり、旬の夏の時期に食べるのがよいでしょう。
体を温める効果のある食べ物は、ショウガや唐辛子、ネギ類、サバなどの青魚や羊の肉、ゴマ(黒ごま)などがあります。
また、コーヒーは体を冷やす飲み物なので少し控えめにしましょう。紅茶や烏龍茶、ほうじ茶などが体を温めてくれる飲み物です。
体を芯から温めるためには、
全身浴!
最近では、シャワーで済ませて湯船には入らないという方もいるようですが、体温を上げるためには、湯船にしっかり浸かりましょう。リラックスするためには半身浴がいいとよくいわれますが、体を芯から温めるためには全身浴がおすすめです。心臓に問題がないのであれば全身浴をしましょう。
ポイントは、40度以下のぬるめのお湯に30分以上浸かることです。こうすることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まり、血管も開いて血流量も増えてきます。
好きな香りの入浴剤やアロマオイルなどを入れれば、リラックス効果も期待できます。
筋肉をつけて、代謝効率をあげましょう
日頃から運動することも体温を上げるためには大切です。
筋肉をつけることで、基礎代謝が上がり、代謝効率も上がり、そして体温も上がってきます。
基礎代謝とは、生きていくために最低限必要な生命活動をするためのエネルギーのことをいいます。
だからといって、筋肉モリモリのマッチョな体を目指そうというのではありません。今よりも代謝のいい体を作るために、日常生活の中で運動量を少し増やす工夫をすればいいのです。
運動嫌いの人に、無理に運動しましょうということではありません。いつもエレベーターやエスカレーターを使っているのなら、階段にしてみましょう。自転車に乗っているのなら、自分の足で歩いてみましょう。また、ゆっくり歩いているのなら、早歩きにしてみましょう。
このように毎日の積み重ねが大切なので、無理なくできる範囲から始め、それが日常になってきたら、また少し負荷をかけるような方法にアップグレードしていけばいいのです。