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40代の妊娠は、展望が明るいとはいえないのが現実です。

平均閉経年齢は約50歳ですが、その10年くらい前から、つまり40歳くらいから妊娠は本当に難しくなってきます。

閉経するまで排卵があって、月経があると考えている人もいますが、実は月経があっても排卵が起こらない月経周期がだんだんと増えてきます。また、排卵をしても卵子の質の低下から染色体異常があったり、いわゆる元気のない状態で赤ちゃんにつながる卵子が排卵されるチャンスも少なくなってきます。

 

女性が、やがて閉経するのは、自然の摂理です。生まれながらにして持っている命のプログラムを変えることはできません。女性が年齢とともに不妊になるのは、変えようもない事実なのです。

 

 

残された時間は少ない

 

20代や30代と、40代の大きな違いは、妊娠にチャレンジできる時間です。

体外受精であっても、妊娠率を上げることはできません。43歳くらいまでなら数は多くありませんが、妊娠例、出産例はあります。しかし、それを越えると、さらに厳しくなります。そして、さらに追い討ちをかけるように流産率が高くなります。

 

残されている時間は、長くありません。けれど、絶対に妊娠しないというわけではなく、希望はあるでしょう。ですから、避妊しない性生活を半年以上持っても妊娠しなかったら、どうぞ不妊治療を専門に行う治療施設へ相談をしてみてください。

 

 

いつまで治療をする?どこまで治療をする?

 

病院へ相談へ行く前に、治療施設が行っている不妊治療や体外受精の説明会などに夫婦で参加してみましょう。夫婦で参加することで、共通の情報を持つことができ、病院選び、医師選びも夫婦ふたりで行うことができます。妊娠や不妊治療に関する知識もふたりで共有することができ、妊娠、不妊治療にふたりで臨むことができるでしょう。

 

また、治療を行う前に漠然とでも良いので「いつまで治療をするか」「どこまで治療をするか」を話し合いましょう。

いつまでは、「何歳まで」という年齢の区切り、「何年」「何周期」という期間の区切りでもいいですし、医療費をいくら使ったらという金銭的な区切りでもいいでしょう。

 

また、「どこまで治療するか」については、多くのケースで体外受精まで勧められることを踏まえて考えましょう。

何度も話に出るように、40代の妊娠、不妊治療は厳しいものです。年齢が1歳上がるごとに、さらに厳しくなっていきます。

どのような方法で妊娠にチャレンジするかは、夫婦次第です。

もちろん、子どもを授かることが本来の希望、目的ですが、「あの時に、やっておけばよかった」と後悔をしないためにも、子どもを授かるために一生懸命に取り組み、柔軟な姿勢と考えで治療に向かいましょう。

 

 

方法は1つではありません

 

例えば、体外受精に挑戦することになっても、体外受精だけに頼らず、性生活も定期的に持ちましょう。不妊の要因が年齢ならば、尚更のことです。性生活で妊娠しないとは限らないわけですから、体外受精治療周期ではない月経周期には、ふたりで楽しみながら日々を送りましょう。

 

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