Q.ピルを飲んで月経がきたと思ったら、またすぐに月経に…

 

不妊治療のためクリニックへ通っています。

検査の結果、片方の卵閉閉塞と水腫、主人の精子の酸化が原因と言われました。

主人は、漢方とサプリで改善をし、私は手術を進められましたが、タイミング療法と人工授精を行い、それでも妊娠しない場合に手術または体外受精をするという選択をしました。しかし、妊娠には至らず体外受精後に手術することにしました。次の生理が来たら卵胞の確認をして体外受精を始めるつもりでしたが、予定よりも10日早く生理が来てしまい、GWの休院もあったので、休み明けの診察時に生理周期を整えるための中用量ピルを処方してもらいました。「10日飲み続けたら3日後くらい生理がくるので生理開始後3日目に来院するように」と言われましたが、ピルの副作用のせいか気持ちが悪くなり8日間しか服用できませんでした。

 

その後、生理がきたのですが、「8日間しか薬を飲んでいないこと。最近、生理が不順なこと」を伝えましたが、大丈夫だということで診察を受け、血液検査とエコー検査で卵胞の確認をしてもらい、クロミフェンで成長させることになりました。その日からクロミフェンを5日間飲み受診、成長が遅かったため3日分が追加され、再度受診することになりました。

 

すると、受診当日の朝に出血があり、診察で「一度リセットするためピルを1週間後から飲んでください。生理1日目ですから」と言われました。意味が分からなく、後からもう一度問い合わせて院長とお話しさせていただくと、「原因不明ですが、生理がきているのでリセットしましょう」と言われました。

 

「クロミフェンは飲む必要はなかったのでは?」と聞きましたら「そうです、申し訳ありません」と。また、ピルの服用は必要なのか再度尋ねると、「今回が生理なのかもはっきりしませんし…」と言われて薬はもらって帰りましたが、釈然としません。クロミフェンを処方した当日に血液検査とエコー検査しています。間違いは気付かないものなのでしょうか?

1週間後からピルを飲む事にも疑問があって、自然周期を待つ方がいいのかと思っています。

 

 

A.いろいろ不安や不満もあるかとは思いますが、1つ1つ整理していきましょう。​​​​​​​

 

・月経周期を整えるために10日分の中用量ピルを処方されたが、副作用が辛く8日分しか飲んでいない。

・月経がきて3日目に受診し、卵胞を確認、クロミフェン5日分を開始。その後、3日分が追加される。

・月経11日目あたりに出血(月経?)がきて、再度ピルが処方される。…ですね。

 まず、中用量ピルは、月経日を調整するためによく使われます。そして、ピル服用後2~3日後には消退出血が起こります。

 

あなたの場合、10日間服用して8日分でやめてしまっていますが、起こったのは基本的には消退出血ではないかと思います。

これで、新たな月経サイクルのスタートになります。

月経開始の時期のホルモンの状態や子宮内膜の状態、また卵胞を確認し、その結果クロミフェンが処方されているわけですよね。

ですから、その時点までの方法としては、特に間違いはないと思います。ただ、その後に起こった出血が、月経なのか、不正出血なのか、その判断は、なかなか難しいかもしれません。

 

ピルを飲んでいたことが関係しているのかもしれませんし、あなたが感じているように月経周期が不安定になっていることの表れなのかもしれません。

医師が、クロミフェンを飲む必要がなかったのでは?という問いに「そうです、申し訳ありません」と言ったのは、現実的に出血が起こったことからの言葉だと思います。

 

出血が起こってしまったので月経1日目と考えてピルを処方することになり、その結果、クロミフェンを飲む必要がなかったから「申し訳ありません」となったのではないでしょうか。

40代になると、月経が不安定になってくる人も出始めてきます。これは閉経へ向かっていることの表れで、往々にして月経周期は短くなる傾向にあります。あなたが感じている月経周期の変化が、「以前よりも、月経周期が短くなってきている」というものでしたら、妊娠へトライできる期間と方法を今一度よく検討されてみた方がいいかもしれません。

いずれにしても、きちんとした月経周期が来ることです。ピルで調整をするか、自然な月経周期を待つか、その方法を再度、医師と相談してみましょう。

 

不妊治療情報センター