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仕事と治療の両立は、難しい面がたくさんあります。仕事のスケジュールがいっぱいでも、卵子の成長は仕事のスケジュールに合わせてはくれません。そのため仕事のスケジュールを変更して治療を進めなければならないこともあるでしょう。

 

上司になかなか話すことができないまま、通院するために早退をしたり、有給を使ったりしていても、それが何回か続けば「なぜ早退が多い」「遅刻が多い理由はなんだ」「また有給か?」ということにもなります。仕事に支障が出れば、それもストレスですし、不妊治療を続けることもストレスになってしまいます。

 

最近では、女性の働き方改革も進んでいます。女性活躍推進法のもと、妊娠、出産で離職する女性を少なくすること、再雇用することなどのほかに、勤務する女性が妊娠、出産、子育てしやすい環境にしようと、取り組む企業も増えてきました。

 

この女性活躍推進法の基本原則には、

❶男女の職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的な両立を可能とすること

❷女性の職業生活と家庭生活との両立に関し、本人の意思が尊重されるべきであることに留意すること

があげられています。

 

この中には、不妊治療を必要とする夫婦、女性も含まれています。よりよい環境で働くことが、会社にとっても自分にとっても、また不妊治療を続ける上でも、ストレスの少ない環境になっていくでしょう。勇気を持って上司に話をして職場に理解を求めてみましょう。

不妊治療と仕事の両立が難しく、ストレスなく治療を続けるために退職という選択をした方も少なくありません。

 

ですが、仕事があるから治療のストレスが軽減されることもあります。両立が難しいから退職を…と考えるよりも先に、まずは職場に理解を求め、どうすると仕事と治療を両立しやすくなるかの方法を模索してみましょう。

 

 

i-wishママになりたい 不妊治療バイブル2020