導出物理について

導出物理上下巻を購入しました!

これは良いものですね。まとめと問題が一体になった形式ですが、まとめがとても良くできています。図が豊富で非常に手間のかかったものですね。

問題も簡単そうに見えて、誤解しそうな部分を出題していています。良く練られていると感じます。

独習に向いているという意味では、折戸の独習物理と競合しそうではありますが、より初心者向けで裾野が広い印象があります。折戸先生のはセミナー物理やセンサー物理を洗練させたものという印象があります。一方、導出物理はやさしい高校物理に近く、取り扱う問題もさらに取り組みやすいものになっています。

また、数量感覚を重視しているのも特徴でしょう。物理の場合、最終的には文字式での解答が多く、それがイメージを阻害している部分もあります。導出物理では数量を計算させることで、数量感覚を養っている印象が強いです。

結論として、初心者・独習者向け問題集・参考書として決定版と言っていい出来となっています。これをクリアした後は同じシリーズの演習問題集があるので、万全ですね。

唯一の欠点は値段が高いことくらいでしょうか。ですが、価格以上の価値がある良い本ですよ!

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