2020年9月13日(日)
9:00 A先生 ダンスオーレ
お待たせしました。昨日の続きです
右手前でゴネゴネするオレたん
常歩で、もう嫌々が始まりましたが、A先生の馬タラシの技術でA先生の後追いをするように、右手前の常歩でもなんとか動き出してくれました。
あ、馬タラシはkiriの造語です
A先生、穏やかに
「騙し騙しサラッと行こうなあ〜」
「なるべく手荒なことはしたくないんだよね。」
「蹴って言うことを聞かすのは、最後の手段にしたいんですよ。」
先生ご自身の優しさもありますが、馬が納得して自ら動くことに意味がある、と言う考え方なんだと思います。
左手前で軽速歩を始めます。左は素直に行きますが、右が嫌々がまた始まります。見ているだけでは分かりませんが、どこかが痛いんじゃないかなと思うと、可哀想であまり強くは出られません。でも先生がついに
「このままだとレッスンになりませんね。
ずっとこうしている方が、むしろ可哀想なので、一瞬強く叱ってください。」
「ずっと強く叱るのではなく、一瞬でいいですからね」
先生、不本意そうです。
私も仕方ないので、脚で強めに合図します。脚で効かなかったら、鞭も使って。そこで前に出たので大袈裟に褒めて。これを何度か繰り返していたら、ガタガタしながらも前に行ってくれました。でもそのあまりにもガタガタなリズムに
やっぱりどこか痛いんでしょうね
と思います。右が安定したら左も行って、左も安定したら右にさりげなく手前を換えて、嫌々すると脚で強めに合図、進んだら褒めて。
右が痛いなら、と体重の載せ方を変えて行き、オレたんが嫌々をしないところを探って行きました。多分ココが馬が負担が少なく行けるところと辺りをつけたバランス位置で、軽速歩をして行きます。
最初はガタガタだったリズムも徐々にスムーズになって行きます。朝イチのレッスンだったので身体が温まっていなくて固かったのもあったのかなと思います。
嫌々をしがちとは言っても、前回のようにバックしながら巻乗りを披露するわけではないので、先生の接し方がソフトなので、馬自身もプレッシャーが少し弱く感じていて受け入れてくれているのかなと思います。
駈歩行きます。左は問題なく。右はやっぱり嫌々。オレたんは若い子ですが、合図が分かっていない訳ではないと思いますが。。。通じなかった時には直ぐに収めて、
「違うよ、そうじゃないよ。」
「ゴメンね、合図わかり難かった」
と馬の気持ちになって合図を出し直してあげるように、と。
「普段モンドールに乗っているから、あの馬は気が効く良い子なので、あの馬と同じと思ってはいけませんよ」
「モンドールは気遣いが凄い子なので、自分が上手くなったと錯覚させますよね。馬の経験値から言って、同じ事をこの若い馬に求めてはいけませんよ。もし合図が通じていなかったら、もっと丁寧に合図を出し直す。一旦止めて、停止させるかのようにパワーを貯めて、駈歩発進だよ、と教えてあげてください」
モンドールに乗ると自分が上手くなったと錯覚してしまう、のところでもっとも過ぎて笑ってしまいましたそうなんですよ。試合でリボンを貰って、「モンドールがくれたリボン」って良く書いていますが、馬愛でもなんでもなくて、事実なんです〜年に数回しかクラブにいらっしゃらない先生がそこを見抜いているの、凄いなあと思います
駈歩発進に苦労するなんて久しぶり過ぎですが、先生の言う通りに基本に忠実に、馬が分かってくれなかったら、指示の仕方を変えて、馬の理解を促します。発進出来たら、リズムが整うまでは、さああっと流して、整ってきたところで馬を詰めて行きます。馬を詰めると
停止ですか
と誤解を生むので、脚で
駈歩は継続します
と伝えていきます。
速歩に落ちやすい場所と動いてくれるところがあるので、動いてくれるところで歩度を詰めていき、速歩に落ちやすいところは推進を心がけていきます。
その作戦が当たって、オレたんも私の扶助を受け入れて、頭も下がってきました。そうなればダンスオーレの真骨頂の
力強い詰めた駈歩
ふわふわ付き
が出ました
ラスト10分の短い時間でしたが、なんとかココまで持ってこられました
オレも前回よりは嫌々の仕方がソフトだったと思います。
手綱をオールリリースして軽速歩、常歩。頭が地面にくっつきそうなくらいリラックスしているオーレを見ながらA先生が
「上達しましたね。少し前ならココまで動かせなかったと思いますよ。モンドールに乗りながらもしっかりご自分の技術を上げていらっしゃるんですね。」
とありがたいお言葉を頂きました。途中乗り替わりを提案されても、もう少し頑張ってみたいです、と進言して自分でなんとかしたいと思って、なんとか出来たのは嬉しかったですそしてレッスン最後にココまで頭が下がった良い常歩が出来たのは、
良いレッスンでした
と言う馬からのメッセージだそうで、合わせて嬉しくなりました
オレたん、A先生、ありがとうございました
A先生の
馬タラシの技術
徐々に盗んで自分の物にしていけたら良いなあと思いました
オーレ、ありがとうございましたまた乗せてくださいね〜