「サッカーボールに恋してない」 | 海外へサッカーで冒険を目指す少年とそれとは違う野望を持つただのオッサンの話

以下は引用


アマチュアサッカーチームにフォーカスを当てたサッカー小説「サッカーボールが恋をした」である。

家の近くの老舗本屋に1冊だけ置いてあったのだが、大手ネットショッピングサイトでは取り扱いがなかった。

正直全く興味は惹かれなかったのだが、何故か僕はこの本を買ってしまった。そこまで厚さのない本だったので、帰ってすぐに読み進めた。

正直に言おう。めちゃくちゃ面白かった。



物語の流れは、地域リーグに所属しているチームが、様々な「アマチュア選手」としての困難に直面しながらもJFL入りを目指すといった話。

サッカー的要素のみでなく、人と人が接する美しさ、儚さや難しさをリアルに表現しており、私は読みながら涙を流してしまった。



詳しくは本を読んでと言いたいところだが、上述したようにこの本、どうやらネットでの取り扱いが無いようだ。そこだけが残念である。


この作品は心に響くような名言、名シーンが沢山あるのだが、その中でもこの一言を読んだ時、僕は文字だけでワクワクしてしまった。

「指揮官のタイプは様々。指揮官の好みも様々。でもたまに居るんだ。誰からも愛される奴が。全サッカー人から愛される奴が。そういう奴は時々、とんでもねぇ奇跡を起こす。」



勝てばJFL相当のリーグへの昇格が決まる大切な試合で、大怪我から復帰した背番号10番、竹中秀太に対してキャプテンの北島裕二が想いを馳せたシーン。



僕は、この文を読んだ時にとある選手のことを思い出した。

誰からも愛され、誰からも必要とされ、直近の日本代表監督3人全員が招集した日本人プレイヤーを。


【大島僚太】


ここからはまた後日。