>>ギフテッドママが講師になった日のこと>>
こんにちは
ギフテッドママです
ふと昔話をしてみたくなったのでしてみます
初めて教壇に立ったのが・・・たしか25歳?26歳?のとき。
昔すぎておぼえてない
たまたま専門資格を持っていたので、依頼されたのがきっかけでした。
最初はベテラン先生の補佐というかアシスタントのような感じの補助要員として生徒さんをサポートしていました
若さと愛嬌と勢いだけで、知識と技術と経験はゼロでした
生徒さんを教える傍らで、先生のティーチングスキルを盗み、自分なりに改良を加えて授業を教えていました
わからないところを教えてあげると、「先生。ありがとう」と言われることが20代の私にとってこのうえない喜びでした
人の役に立てるって超幸せ
ありがとうと言われることがとにかくうれしくてうれしくて
「講師って人から感謝される仕事なんだなぁ。天職かも」
単純な私は「ありがとうの声が聞きたい」
それだけの気持ちで、資格をたくさんとり、コーチングスキルやティーチングスキルに興味を持つようになりました
「今日からアシスタントではなく、講師として一人で教えてください。必要なら補助をつけてもいいですよ」と言われました。
老若男女を教えました。
- 幼稚園児
- 小学生のお子さん
- 大学生や大学院生
- 社会人
- 外国人
- お年寄りにいたるまで
赤ちゃん以外は講義してきました
講義が大人気になって生徒さんが多すぎて太刀打ちできないときは、アシスタントをつけてもらったこともありました。
気がつくと、講師を教える講師になっていました
1日に何回も同じ講義をして、何千人もの人に教えてきました。研修会や勉強会や講演会にもたくさん参加しました。
オリジナル講師として自信がついてきました。
そして、様々なことを生徒さん達を通して学びました
- 高学歴の先生が必ずしも教え方も上手とは限らないこと
- 1人1人のレベルにあった教え方をする必要があること
- 生徒さんに1つのことを教えるためには、講師はその10倍の知識の引き出しを必要とすること
- わからないことは調べて教えること
- 生徒さんの成果が出て初めてこちらのコーチングが伝達されたこと
- 1を教えて100を理解できる生徒さんと、丁寧に100を嚙み砕いて教えても1しか理解できない生徒さんがいること
- 駄目な講師ほど、簡単なことを難しく説明すること
- 良い講師ほど、難しいことを簡単に説明できること
- 人に教えるためには、自分自身が常に学び続ける必要性があること
- 冷静さと情熱の両方を持って講義をすること
- ユニークを忘れない講師であること
- 持論と哲学をもつこと
- 継続は力なり
などなど
あれから15年くらいが経過しましたが、まさかまさか、子育てにコーチングスキルとティーチングスキルを応用することになるとは思ってもいませんでした。
勉強は答えが明確にあるので、ある意味教えることは簡単です。
ところが子育てには正解がありません
>>子育てに正解はない。育てにくいギフテッドチャイルドの育て方>>
育児書というマニュアル本(教科書?)は、ギフテッドチャイルドにはまったく通用しません。その通りになど何一つなりません
- 育児書通りにならない
- ティーチングも通用しない
- コーチングも通用しない
それでも成人になるまで責任を持って育てなくてはならない
魑魅魍魎の中、暗中模索で、暗くて長いトンネルから無事に生還しなくてはらないのですから
親業とはこのうえなく過酷で高いハードルでした
でも、第1子を心の底から愛していたので、どんなにつらくても絶対に逃げないと心に誓いました。真の意味で無償の愛情をこの子に与えられるかどうか、講師として母親として人間として試されていると直感しました
私は何千人という生徒さんを公私ともにわたって教えてきましたが、第1子ほど気難しく教えにくい生徒は初めてでした
歴代の生徒の中で、(よりにもよって最愛の我が子が)講師として一番苦労する生徒だったとは・・・なんとも皮肉な話ですよね
こんなに扱いづらい生徒に遭遇したことはありませんでした。他の先生方が嫌がる気難しいお年寄りのAおじいさんでさえ、ツボさえ押さえれば最後のころには良い生徒さんになってくださっていたので
第1子は私にとって衝撃的な存在でした。ギフテッドチャイルドという産まれつきの特性を持った子供だと知り、知識としては理解できたものの、私自身感情を平静に保つことが修行のごとく大変でした。自分で言うのもなんですが、非常に穏やかで冷静な性格ですが、それでも感情的になりそうなくらい第1子は挑発的でした
感情的になってはいけないと常に自分自身を戒め、冷静さを保つようにつとめました。アンガーマネジメント関連の本を読んだり、セミナーに参加してみたりもしました
講師経験のおかげで母親モードではなく、講師モードで接することで感情的に怒ることなく今日まで子育てをすることができました。講師経験が子育てでこのような形で活かされるとは想定外でした。
第1子は2歳後半から反抗期(魔の2歳児やterrible2)に入り、中間反抗期(ギャングエイジってやつですよー)を越え、いまだに絶賛反抗期中です
第2次反抗期後も成人になるまでずっと反抗期だったりして
有名な児童精神科医に佐々木正美先生がいらっしゃいます。先生は良い子が本当に良い子なのでしょうか?と問うていらっしゃいます。良い子とは親側から見て都合が良い聞き分けの良い子のことを言っているのでしたら、それは間違いだと言うことです。
子供本人の子供目線での良い子は、親に従順なイエスマンの聞き分けの良い子では決してないはずです。
佐々木正美の本は、どれもこれも心が温まる優しい言葉で書かれた本なので、子育てに行き詰ったときにはお手にとって読んでみてくださいね
抱きしめよう、わが子のぜんぶ―思春期に向けて、いちばん大切なこと
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親にとっては反抗しているように見えても、本人的には自己主張をしているケースもありますww
現に第1子は学校やお稽古でチューターを任されているのですが、教え方(声のトーンや表情や図解説明など)が、私にそっくりなのです
「ママに見られると恥ずかしいし集中できないから来ないで」と言われているので、窓の隙間からそっと第1子に気づかれないように2回ほど見たことがあります
そこには私そっくりの講義をする小さな講師がいました
あまりにびっくりして声も出ませんでした
なぜならば、私は生徒さんを教えているところを1度も第1子に見せたことがないからです
懇切丁寧で決して叱ったりせず、優しい声で穏やかに一生懸命教えている第1子の姿を見て思わず微笑ましくなってしまいました
第1子は算数の手作りテストを作って、算数の苦手なお友達に教えてあげているようです。添削の仕方とかコメント(がんばりましたねとかすばらしいですねなど)とかも私の書き方にそっくりで、心底驚きましたはなまるのデザインまで似ていました
専門的にコーチングもティーチングも教えてあげたことなどないですが、第1子は第1子で私のことをきちんと観察してくれていたことが頼もしく思えました。
自分だけが100点を取ることよりもお友達に教えてあげることで、1人でも多くの人が100点を取れるようになることを選んだその気持ちが母親として嬉しかったです子供なりに利他性が育っていると感じました
自分の得意分野で人の役に立つ生き方をする
第1子が親からまた少し自立した瞬間でした
つづく