前回は、「自己免疫疾患は、合併症として眼病変を起こしやすい」という事とその理由を書きました。
目の血管は非常に細いため、高血糖や高血圧、PHの酸化傾向にあるような質の悪い血流に、もろに影響を受けてしまうのです。
しかし、みすみす合併症を受け入れることはありません。
視力低下・失明などはほぼ不可逆的なので、確実に予防しなければいけません。
既に合併症を発症している場合は、改善することができます。
改善の努力をおこたり、医薬品を使うだけでは、表面的には良くなっても、原因がそのままの為、必ず再発・悪化していきます。
健康は積み重ねです。
マイナスからのスタートかもしれませんが、一つ一つ確実に積み重ねていくことが出来ます。
ナチュラルな方法で、目の健康度を高めていきましょう。
●目を健康を取り戻す5つのポイント
◎目を守る
(たばこ、副流煙、乾燥、強い紫外線、塩素、画面を見る等の酷使、アレルギー、不要な薬、添加物を避ける)
◎目を休める
(睡眠時間の確保、定期的な休憩、ゆっくりしたまばたき)
◎目を温める
(血行促進し栄養を届け老廃物を流す。温度・時間の過剰に要注意)
◎血液の質を改善する
(正しく栄養をとる=血糖値コントロール。血圧コントロール。PHコントロール。抗酸化物質)
◎毛細血管を再生する
(血液の質を良くすることで、時間をかけて毛細血管を再生します。)
●具体的な対策は?
◎栄養をとる
本気で治したい場合、根本的な問題を改善する必要があります。
一番大切なことは、健康的な食事をとり、確実に消化吸収することです。
(特に大切なことは後述しますが、詳しく知りたい方は以前の記事をご参照下さい。
・このページに簡単にまとめています
・詳しくは、下のページに書いています。
・糖質編
・脂質編 )
通常の健康的な食事に加えると目に良いもの
・濃い緑の葉物野菜(ルテインとゼアキサンチンなど)
・有機飼料で育てた鶏からの卵黄(半熟)
・天然のサーモン
・カシス>ビルベリー>ブルーベリー
毛細血管を再生する食べ物
・シナモン
・ヒハツ
・ルイボスティー
自己免疫疾患には、断トツでシナモンがお勧めです。
シナモンは必ずセイロンシナモンを選んでください。
クマリンの過剰になります。
毎日、スプーン1杯ほどを摂ります。
りんご酢とセイロンシナモンを水で割れば、トンプソン真理子さんのお勧めするデトックスウォーターになります。
冬は、シナモンにお湯をさしりんご酢を加えて飲んでいます。
◎スマホやパソコンなどの使用に注意
眼精疲労や乾燥、かすみ、視力低下、眼のピント調節がスムーズにできなくなるスマホ老眼などがおこります。
特にブルーライトは、網膜への浸透圧性が高いために、ほかの光より障害性が強いです。細胞や遺伝子DNAを傷害すると言われています。
パソコンやスマホを使わないのが一番ですが、そうはいきませんね。
ブルーライト用モニターにつけるフィルムや、使用者自身がブルーライト対策のレンズの眼鏡を使うのも効果的です。
コンピュータより高い姿勢でいれば画面を見下ろす格好になるので目の表面が光に当たる範囲をできる限り小さくできます。
最低でも、作業を1時間続けたら1~15分休憩し遠くを眺めましょう。
また、スマホなどの利用時は40cm以上の距離が推奨されています。
そして、意識的に瞬きをして、目の乾燥を防ぎます。
パソコンやスマホに「40cm」「まばたき」といったテプラを貼って注意喚起するのはどうでしょうか。
◎できればLED電気を使わない
部屋の電灯は、LEDより従来の蛍光灯の方が良いです。特に、過ごす時間の長い部屋の電気選びには気を付けましょう。
省エネ発光ダイオード(LED)光から出ている青い光は多量の酸化ストレスを体内で引き起こし、この光を見る時間帯が不適だと視覚が弱くなります。特に夜の過剰なブルーライトは網膜細胞の素地が修復や再生されなくなり、加齢黄斑変性(AMD)等の視覚の問題を引き起こします。
特に視覚に及ぶLEDのリスクは2010年にフランスの食品環境労働衛生安全機関(ANSES)が発行した282ページの報告書に特記されており、同局はLEDへの暴露を制限し、就寝前にLED画面を見ないように勧告しました。
◎目を温める
血流改善、毛様体筋の疲労軽減の効果があります。
手で絞れる温度のホットタオルを目の上に乗せて休みましょう。冷めた後は、ベッドサイドにかけておけば乾燥対策にもなります。
ホットタオルはアツアツが気持ちいいと感じてしまいますが、手で触って熱いと感じる温度では高すぎるので気をつけて下さい。
私は、手軽さと更なる効果を期待し、トルマリン石の入ったアイマスクを1,463円で購入しました。電子レンジで温めて繰り返し使えます。
マイボーム腺の古い脂肪を放出し、詰まりを解消し、ドライアイにも有効です。届いたらレビューするかもしれません。
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↓本当はこちら欲しかったのですが、中身のトルマリンボールの量が少なく、使いづらいようで残念です。2つ買って、作り直せば良いですが、2つ買えば上記商品の値段を超えるので、上記商品にしました。
温熱&トルマリン石でマイボーム腺のケアを集中的に行い、来月はベネクスのアイマスクも買ってみようと思います。
手首や首ウォーマーをお持ちの方は、ダイソのーのアイマスクに挟んで目にあてることもできます。
私も買いましたが、気に入ったので、少しずつラインナップを増やす予定です。
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↓ムック本で、ベネクスを半額程度の値段で手に入れることが出来ます。
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数千件の口コミがありますが、夜に中途覚醒してしまう方は、読んでみる価値があるかもしれません。
◎乾燥対策
乾燥しないようにしましょう。
数分目を閉じたり反復して瞬きするだけで、基礎的涙の層が目全体に均一に広がります。
エアコンや扇風機の気流を顔に直接当たらないように調節しましょう。
目を完全に覆いつくすデザインのサングラスは風に対して保護します。
◎コンタクトレンズは、着ける時間を減らすか止めましょう。
◎塩素対策
プールでは必ずゴーグルをつける。
できれば、シャワーに浄水カートリッジをつける。美髪・美肌対策にもなります。
シャワーにフィルタを使ってない場合、トリハロメタン類(THM)などの発がん性のある塩素処理の副産物を浴びることになります。
トリハロメタン類は、膀胱ガンや妊娠、胎児の成長不良との関連性が指摘されています。
皮膚や肺から吸収される成分から、自身の健康、ひいては、妊娠中であればまだ見ぬ我が子にリスクをもたらす可能性があるのです。
私は安いものを使っています。
いいものが欲しいと思いつつ、家を買うまではこちらで塩素をしのぎます。
☆クリンスイ 脱塩素シャワー ピュアピュア価格:3348円
◎ビタミンD生成。日光が必要。しかし、日差しが強すぎる時にはサングラスが必要
目の健康に良いのは「ビタミンAかベータカロチン」だと思われています。
しかし、ビタミンDのほうがより効果的であることが実証されています。
残念なことに自己免疫疾患患者のビタミンDレベルが低いことが分かっており、冬季で十分に日光に当たれない場合、ビタミンDのサプリメントが良いと言われています。これは、目にも大きな効果を与えます。
ビタミンD3サプリメントを6週間投与しただけでマウスの視力が改善し網膜炎症が減少したほか老化の典型的現象であるアミロイドβタンパク質の蓄積が減少ました。
網膜のマクロファージ数も激減し、その形態も大きく変化します。
自己免疫疾患治しには必須と思っています。
☆Thorne Research, D-5,000, 60カプセル 1,681円
私はこちらのビタミンDを毎日飲んでいます。マルチビタミンにDが入っていますが、更に追加である為、ビタミンK2も必要ですが、納豆を毎日食べているので、サプリでは摂っていません。
☆Now Foods, メガD3 & ビタミンK2, 60 カプセル 1,511円
主人は、納豆をあまり食べないので、(花粉症対策で)こちらを摂っています。
◎オメガ-3脂肪酸を摂る
2001年8月に発表されたArchives of Ophthalmologyでは、オメガ-3脂肪酸が視力に良いことがわかっています。
私のお気に入りの代替品はクリルオイルで、アスタキサンチンを豊富に含んでいます。
抗酸化作用が強力で、目を含め自己免疫疾患に非常に良い効果があります。
サラダ油などのオメガ6脂肪酸をやめれば、更に効果が上がります。
☆Dr. Mercola, 南極クリルオイル 30日分 3806円
私は、品質に拘るので、こちらを飲んでいますが、高いです。
☆Sports Research, 南極クリルオイル 60日分 3,490円
こちらは、価格と品質のバランスが取れているので、義父母と父にプレゼントしています。
サプリを嫌う高齢者は多いですが、「ただの魚の脂だから~♪」と勧めやすいです。
高脂血症やアレルギーに効果のあるサプリメントで、人に一番勧めやすいです。
安すぎるものは、製造工程や汚染の問題があることがあるので気をつけて下さい。
◎ケールなど濃緑野菜を摂る
濃緑野菜は目の健康に良いとする複数の研究結果があります。
ルテイン、ゼアキサンチンなどのカロテノイドが豊富な野菜を摂っている人は、目の状態が良いこともわかっています。
目の網膜に含まれるカロテノイドの一種であるルテインやゼアキサンチンの含有量が多い食べ物は、ケールやほうれん草、カブの葉、コラードグリーン、ロメインレタス、クレソン、フダンソウ、カラシナといった濃い緑色の葉物野菜です。
◎抗酸化物質は目の健康の強い味方
体内のフリーラジカルを中和してくれる抗酸化物質は、目にとっても効果があります。
特に目に良いとされる抗酸化物質
ルテイン
ゼアキサンチン
アスタキサンチン
アントシアニン
これらは、食事で摂るのが基本ですが、既に目に異変を感じている場合は、応急手当としてサプリメントでとります。
体が回復してくれば、少しずつ減らしましょう。
ただし、これだけ摂っても効きません。必要な5大栄養素を正しく吸収することが先決です。
☆Doctor's Best, ナチュラルビジョンエンハンサー 30日分
こちらは、オメガ3脂肪酸とルテイン・ゼアキサンチンを合わせたアイサポートサプリです。
こちらもお勧めですが、現在売り切れです。ルテイン・ゼアキサンチン・アスタキサンチ・アントシアニン配合です。
国内のものでは、こちらも良いですが、乳酸菌とラクトフェリンが体に合うか注意です。
◎アスタキサンチンが失明の上位2つの原因を強力に防ぐ
ゼアキサンチンやルテインが目に良いことはわかっていますが、失明予防や眼の健康に良い究極のカロテノイドはと言えばアスタキサンチンです。
ルテインやゼアキサンチンよりも抗酸化作用が高く、次の様な目の諸症状を予防します。
白内障
加齢による黄斑変性(ARMD)
糖尿病網膜症
緑内障
網膜動脈閉塞
静脈閉塞
嚢胞様黄斑浮腫
炎症性眼疾患(網膜炎、虹彩炎、角化症、強膜炎など)
アスタキサンチンは、眼圧を正常に保ち、目の活力、視力の明瞭さを助けます。
このリストには、3大失明要因である、黄斑変性、白内障、糖尿病網膜症が含まれており、抗酸化物質の働きが非常に重要となります。
アスタキサンチンは血液脳関門と血液網膜関門を通過できるため、目の内部に届くことができ、フリーラジカルの増加から目、脳と神経システムを強力に守ります。
科学研究でアスタキサンチンが健康的な炎症反応をサポートすることも証明されています。
前述のとおり、クリルオイルからは、オメガ-3脂肪酸とアスタキサンチンのどちらとも摂取できます。
☆アスタキサンチンを試す場合は、一日2-4 mgからスタートしましょう。
クリルオイルのサプリメントを摂っているなら、それも計算にいれましょう。
製品によってアスタキサンチンの量は異なります。
☆Dr. Mercola, アスタキサンチン 4 mg, 30日分2,535円
私はこちらを使用しています。目を酷使した後に飲んでおくと、夜の目の疲れが断然楽です。
クリルオイルを毎日飲んでいるし、現在は目の調子が良いので、疲れた時にしか飲んでいません。
☆Life Extension, アスタキサンチン 4 mg, 30日分1,334円
こちらは、品質と価格が良いと思います。
◎血糖値を正常にする
血液中の過剰な糖分は、目の水分を奪い、焦点を合わせる機能を低下させます。
網膜の血管にもダメージとなり、血流が滞ります。
砂糖などの精製糖質や加工食品は食べないようにしましょう。
◎トランス脂肪酸を摂らない
トランス脂肪酸を多く含む食事は、オメガ-3脂肪酸に影響し、黄斑変性のもととなります。
たくさんの加工食品や焼き菓子/パンにトランス脂肪酸が含まれています。
マーガリン、ショートニング、ポテト、チキン、ドーナツなどフライ製品やクッキー、パイ類、クラッカーなどには気を付けましょう。
◎心血管系をいたわる。血圧の管理
高血圧により、網膜の毛細血管にダメージを与え正常な血流が妨げられます。
血圧を正常に維持するには、フルクトースを摂らないことが早道です。
コロラド大学、腎臓病、高血圧病棟のRichard Johnson医師は、フルクトースを一日74 g(砂糖入りドリンク2.5本)以上摂ると、血圧が160/100 mmHgを超えるリスクが77%増加することを示しています。
◎アスパルテームを摂らない
視力の問題は、アスパルテームの急性中毒の症状でもあります。
食品を買う際は、成分表示を確認する習慣をつけましょう。
◎目はこすらない
目は非常に繊細です。
発病している場合、更にもろくなっています。
目やその周りをこすったり、叩いたりしてはいけません。
◎目の体操
健康な若者ならまだしも、病人が激しい「眼トレ」「目の体操」をすれば、最悪網膜剥離を起こします。
激しい目の運動は逆効果です。
自然な範囲で目を動かすことは、目や脳の血行を上げ、回復に繋がります。
疲れたなと思ったら、無理のない範囲でゆっくり右回り、左回りを1回ずつ行えば十分です。
◎運動
長年、ライフスタイルが眼圧に影響するとは考えられていませんでしたが、近年の研究が運動で目への血行すなわち眼圧に影響することが立証されています。「集中運動で血行が盛んになり、組織の再生を助け、熱を増すことで目の中への油分の放出を促す」のだそうです。
運動すると活発になり、心臓や目の健康に良く、体重管理、血糖管理、その他一部のがんリスク減少等多くの健康によいことがありますが、楽しむことで精神的にも感情的にもメリットがあります。
運動は精神衛生とやる気を改善するために最も効果的な方法の一つです。運動するとストレスが減り、うつ状態や不安の解消、睡眠の質改善、自尊心向上にもつながります。
◎血液のPHコントロール
病人の血液は、酸化していることがほとんどです。
食養生しているうちに良くなっていきますが、時間がかかります。
これを対処療法的にコントロールするのに、重曹が役立ちます。
起床時と就寝前の2回、空腹時、200mlの水に1g弱の重曹をよく溶かして飲みます。少量から始め、この量で続けます。
※必ず、空腹時(前回の食事から4時間以上たっている時)にして下さい。服用後、10分経てば食事をしても大丈夫です。
※用法容量を徹底します。間違えれば、胃酸過多や胃潰瘍などの副作用につながります。
詳しくは、「酸性体質の改善」の記事をご覧ください。
◎遠くを眺める
遠くの山やビルやタワーなど、1キロ以上遠方の場所を、5分以上ぼんやりと見ると良いです。
◎目は洗わない方が良い。
特にホウ酸による洗浄は推奨されません。
◎急激に大量の水を飲まない(緑内障発作のリスクとなる)
「5分以内に1Lの水を飲む」とひどい時には眼圧が20mmHgもあがるそうです。体格が小さい人や、すでに緑内障の方は、一気に大量の水を飲むことで、緑内障発作を起こす可能性があるといいます。
◎手術をするなら深作眼科
☆スーパードクターと学ぶ 一生よく見える目になろう [ 深作秀春 ]
◎ドライアイにも有効なサプリ
正しい栄養で体内組成が改善されるのには数年かかるため、それまでの間、間欠的に効果的なサプリをとることもできます。
アスタキサンチンは即効性を感じる方が多いようですが、更に効力の強いサプリがあります。
飲み合わせの注意等が必要な為、軽く書けないのでこちらは別記事にします。
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●まとめ
ご覧になって頂いてお分かりの通り、私のいつも言っている「必要な栄養摂取」ができていれば、特別なものは必要ないということです。
病気治しを徹底していれば、「新しい合併症が次々と・・・」「年々病気が増えて病気のデパート状態・・・」ということにはならないということです。
私も昔は「病気デパート」になりかけていましたが、今や、「自然食ショップ」になりかけているかもしれません(笑)
ただ、すでに目の調子が良くない方は、早急な対策が必要です。
●必要な5大栄養素を消化吸収
●精製糖質(白砂糖、シロップなど)の制限
●マルチミネラルビタミンの摂取
●ビタミンD3 + K2の摂取
●アスタキサンチンの摂取
●南極クリルオイルの摂取
●トランス脂肪酸をさける
●目に良い食品をとる(濃い緑色の葉野菜)
●煙草・副流煙を避ける
●睡眠時間の確保
●運動
●適度な日光浴
●強い日差しにはサングラス
●血圧・体重・血糖値の管理
●人工甘味料を避ける
●重曹を飲む
●アイサポートサプリを飲む
●1日5分ほど目をゆるやかに温める
(温度、重さ、圧、時間に要注意)
●ブルーライトをカットする
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