(初稿2014年9月)「室内サッカー」を始めた動機の一つ | 広島市室内サッカーはバビーサッカーの普及活動をしています。個人参加型の室内サッカー=男女バビーサッカー

広島市室内サッカーはバビーサッカーの普及活動をしています。個人参加型の室内サッカー=男女バビーサッカー

広島市西区。従来のサッカーやフットサルより比較的身体的に負担の少ない安全なバビーサッカーを通じて、年齢や性別を問わず、多くの方にプレーする場を提供し、その魅力を広く伝えることにより、地域社会の向上を目指して活動をしています。

 



 


初稿は2014年9月です。

なので、若干現在のサッカー環境とは異なり違和感を感じられる箇所もあるかと思いますが、サッカー環境の根本的な部分は当時と今も殆ど変化が無いと思いますので、あえてそのまま掲載しています。
 

学生時代から社会人まで、プレイヤーとしてサッカーに携わってきて感じて来た事。

(僕自身は指導歴はありません、ライセンスなども保持していません。)

 

年齢を重ねるに連れ感じる事が多くなった事に、

 

サッカーまたはフットサルを「実際にプレーする」という事に対しての


環境面でのハードルが高すぎるという事がありました。



サッカー経験者の皆様がどういったキッカケでサッカーを始めたかは人それぞれだと思いますが、

 

僕よりも上の世代の方は大抵が、学校の休憩時間でやったとか、

 

近所で皆でやっていた程度のキッカケでは無いかと思います。 

 

現在のようにスクールからという始め方は、昔はほぼなかったと記憶しています。

 

 

 


スポーツ(サッカー・フットサル)には、レクレーション=遊びという側面もあると思います。

 

 

スクール、部活動、社会人チーム、サークルと

 

組織を作って活動するのも良いことだとは思いますが、

 

もっと環境、身体面、年齢、性別などに拘らないで、

 

子供の時に初めてサッカーに触れた時の様に、

 

気楽にサッカーをプレーする環境があっても良いのでは無いかという思いが

 

現在運営をしている「室内サッカー」を始めた動機の一つでもあります。






勝ち負けがあるスポーツですから勝負に拘るのも悪いことでは無いでしょう。

 

実際に勝ち負けという目的がある事によって、スポーツが楽しめるというのも理解しています。

 

 

が、プロでもセミプロでも無いごく一般的な方々の

 

ただ人生の中の、多くの選択肢の一つとして

 

たまたまスポーツ(サッカー)に時間を割いているだけのプレー環境下で

 

 

過剰なコンペティションや形式、サッカー・フットサル的な動きを

 

そこまで強いられながらプレーをせざるを得ないのでしょうか?

 

 


プレーするため環境が、そういった過剰なコンペティション形式のものが圧倒的に多い事が、

 

プレーをするためのハードルの高さになっていると考えてみました。

 

 

ちょっとした原因で、プレーの経験や継続につまづいた方や未経験者・初心者の方

 

興味があったから一度プレーしてみたかった方や、ただ楽しいからやっているだけといったエンジョイ志向の方は、

 

コートの広さやボールの種類、ルール、勝ち負けにそこまで拘りが無い様に見えます。

 

 

 

今現在、社会人リーグや部活動、サークルなりでプレーされている方々、ご自身一人一人が

 

「本当にサッカーをプレーすることが楽しい」と感じているのなら、

 

そのプレーすることの楽しさを、ご自分の家族や友人など周りの方々に伝えて、

 

一度実際にプレーしてもらうようにするだけでも、

 

もっと多くの人がサッカーに興味を持ち、

 

人気停滞気味のJリーグも、成績の伸びない国際試合も

 

長い目で見れば改善の方向に向かう可能性があるかと思います。



日本のプロスポーツを比較して各競技の

 

シーズンオフのメディアの取り上げ方(契約更改や移籍、自主トレやキャンプなど)の違いが

 

日本人がどれだけそのスポーツに関心を持っているかというパロメーターなのではないかでしょうか。

 

取り上げられ方の違いが、野球は世界一になれるが、サッカーは予選リーグ突破が精一杯という

 

現在のプレーレベルを最も分かりやすく反映しているような気がします(勿論、例外もあります)

 


Jリーグも歴史が浅いという事もありますし、これは致し方ないですが、

 

「本当にサッカーが好きな人」の比率が低い事が、

 

日本のサッカーが思ったほどは発展していない事に繋がっているとしたら、それはとても残念です。




プロ野球とJリーグでは歴史の長さが違うじゃないかと思われる方も多いと思いますが、

 

僕が20年くらい現場でプレーしている印象から申しますと、

 

サッカーをする子供は増えていても、そこから大人になってもサッカーを続けている人間の数は、

 

子供のプレーヤー数の割合に対してあまりにも少ない。

 

ここ数年は特に減少傾向が強い印象です(少子化といってもそこまで急には人口減りません。)

 

 

 

特に強豪校といわれる学校を卒業した子や、

 

明らかに才能が有ると思われる子供ほど早々にサッカーを止めます。



サッカーをする子は増えたけど、

 

サッカーを好きな子はそんなに増えてはいないというのが率直な感想です。

 

本当に楽しいと思っているのなら、体が動く限りはプレーしたいでしょう。

 

ギャンブルであれば、好きな人は例えお金が無くても何とかしてでもギャンブルするではないですか。

 




もし、サッカーの才能があまり無くて、

 

総合的な意味でサッカーって面白くないな、

 

出来れば自分の子供にはさせたくないという思いを持っているお父さんやお母さんの子供が、

 

もの凄く生まれつきサッカーの才能があったとします。

 

 

しかし、親がサッカーなんてあまり子供にはやらせたくないと思っているのであれば、

 

その才能ある子供がサッカーをプレーする、もしくはし続ける可能性が高いといえるでしょうか。

 


トレセンやエリートプログラムも良いとは思いますが、

 

そもそも才能をもった子供がサッカーをやらなければ、プレーする入口にすら立たない訳です。

 


競技者・育成目線からサッカーを捉えられている方に

 

上記の様な事例が今までにも多くあり、

 

そしてこれからも頻繁に起きるのではないかという想像力が低い印象があります。

 



 

室内サッカーを始めようと思った原点は、昔住んでいた団地のご近所の方が、

 

休日に公園で子供を集めてサッカーしていたのを見て、

 

この「子供」の対象年齢を大人まで幅広くし、

 

天候に左右されない「室内」で行ってみたらどうだろうかと思ったことにあります。


 

コンペティション的なサッカーやフットサルは、

 

運動選手としての才能に恵まれた人に競技として行って頂き、

 

そしてその美しいプレーを賞賛し、全力で応援をしましょう。

 

 

そういった活躍する姿を見られて、

 

ご自身でもプレーをしてみたいと思われたら



バッティングセンターや卓球、バドミントンなどを楽しむ様に

ちょっと体動かそうかという様な感覚で、

 

お気楽に室内サッカーに参加していただければ嬉しいです。