6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

夕やみせまる福井城

2019-10-08 | 
夕食の為
泊まったホテルのすぐ裏を
歩いていたら
偶然にも
大きな水堀と孕んだ石垣に
出っくわした


イヤホーンを両耳に入れ
颯爽と歩いている
年の頃30代後半
小柄美人にすれ違ったので
思いきってここは福井城ですかと
聞いたらイヤボーンを
ゆっくり外して
嫌な顔せず

そうです。あそこの橋を渡れば
中に説明板があり
由来がわかりますからと・・・

笑顔で応えて指差してくれた
その仕草が
誠実で嬉しく
丁寧に礼を言って別れた

その余韻が残り
振り返ったらイヤボーンを
つけ始めながら反対方向へ
歩き始め
夕陽が眩しかった


外濠の橋は
めがね橋になり
濠水がキラキラと夕陽が輝き
絶景ポイントとなっていた

ウキウキしながら橋を渡れば
立派な県庁等々が立ち
傍に城の経緯が書かれた
銘板が有った


築城者である
家康の次男 秀吉の養子だった
結城秀康はまさか
こんな大きな官庁街に変わるとは
想いもしなかっただろう

翌日 もう一度観なくてはと
朝早く起き
誰も居ない後廊下橋をわたり
平成29年に復元された
山里口御門から
天守の大きな礎石を観る
石垣は無惨に
福井地震の傷痕が今も残る


天守は高さ約30mもある
5階の望楼型天守
石瓦は笏谷石で
葺かれていたそうだ
寛文9年(1669)に
大火で焼失
以後再建されなかった


福井城は明治維新を賑わした
松平春嶽の居城で
ここへ坂本龍馬も再三
来城したことを想ったり・・・

ちょうど朝のラジオ体操が
静かな官庁街にこだまして聞こえ
お濠を歩く犬の散歩に
時のうつろいを感じていた




コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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福井城址跡 (屋根裏人のワイコマです)
2019-10-08 10:17:45
天守や城郭のない城は、少々寂寞の感は
拭えませんが、これはこれでまた趣といろんな
想像が自由に出来ますね~
福井も2023年の北陸新幹線開業に向けて
大きく変わろうとしています。北陸の地域に
入っていますが、滋賀や京都と接して
関西のお仲間・・歴史遺産の遺構も・・
これからどんなふうに変わっていくんでしょうね

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