社長コラム

1つの『NO』は10個の『NO』に値する

今月はコロナウィルス一色、株価は下がり、イベント中止と経済に大きく影響を与えております。
早く終息する日が来ることを祈るだけです。しかし政府の対応が悪すぎませんか?
そこには誰もがこうすべきと考えられるのに前例がない、法律が整っていない等いわゆる『NO』出しばかりです。
1つ『NO』だとこれも『NO』かな?と思い確認もせず諦めてしまうという悪循環になります。
以前も『NO』における私なりの意見を呟きましたが、再度テーマに設定してみます。

『NO』には段階があり、つきつめてみたら無理だよね、では何が無理か?
弊社は製造業なのでクオリティー・コスト・スピード、この3つに当て嵌まるかと思います。
弊社ではこの3つ全てが厳しい時、やむを得ず『NO』という決断をしますが、
できるだけ担当者ではなく会社の代表が理由を述べて、
それなら致し方ないねとお客様に納得していただき断っていただくよう心掛けております。

肝心なのは『NO』に辿り着くまでの工程だと思います。
最悪はクオリティー・コスト・スピードの3つの要素で特に一番必要なのは何かを聞いてこない先様が
3つ全てクリアーしてくれと依頼される案件です。
それでも製作できるか否かであれば、少しだけ変更が可能であればと前置きして代案を提出、
仕上げにおいて最初から磨きにくい、またはつや消し仕上げだと金属が反るなど、
予め想定できるデメリットを説明し代案を、納期面では前倒しで決定、または分納、
事前の検品作業のため設定する納期を製作期間中に検品するなどして、できるだけ融通をきかしてもらう等を提案し、
それでも駄目となった時、こういう問題が後々必ず発生しますが、
その時は弊社では責任追えませんがよろしいですか?と伝え、先様に考えていただきます。

これと真逆なのが先様は積極的なのに、1つクリアーできないからといって、こちらから『NO』を切り出すケースです。
相手側からみたら、やる気がない、何も考えていないという印象、最悪は
現場が忙しいから対応できない=今後の案件も忙しいから無理だな
と思われ、たった1つの『NO』が10個の『NO』に値してくるのだと考えられます。

仮に今回は破談になったとしても、次もまた声を掛けようかと思ってもらい、それを繰り返しておれば、
必ずお客様は可愛がってくださります。そうなると数社に話を振るのではなく、真っ先に自分だけ、
そこで満足できる提案ができれば、他には話が行かなくなります。

企業では『NO』をいうタイミング、言い方、
その理由が上手に対応できる者が数字を稼げるといっても過言ではないと思います。
弊社でもまだまだ徹底できていないと思います。これからは社員同士、密に連絡をとり、
できるだけ『NO』にならないようにしていきますので、
何かお困りの案件がございましたら遠慮なくご相談してみていただけますでしょうか。
よろしくお願い致します。


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