わたしが子どものころの母は、

いつもマキシンのお帽子をかぶっていました。

 

母がマキシンへ行くときは、いつもついていって、

母がお帽子を選んでいる間、店内で、待っていました。

 

母を待っている間、スタッフのおねえさんが、

大人用のキレイなお帽子を

いろいろかぶらせてくださいました。

 

お姫様の様な気分や、誇らしい気持ちや、

大人びた気持ちになりました。

店内の鏡の前で、お帽子をかぶってポージングして、

遊んでいました。

 

そんな母も、孫ができ、おばあちゃんになりました。

ちかごろ母は、お帽子をかぶることが無くなりましたが、

先日、マキシンのマスクケースをプレゼントすると、

『またお帽子かぶろうかしら』と、とても喜んでくれました。

 

母のマキシンのお帽子を見ると、

わたし自身の小さいころのいろいろなシーンを思い出します。

“あのときは、これをかぶっていたな~”、

“あのときはこれ!”、と。

 

おばあちゃんになった母、

孫ともお帽子でたくさんの思い出をつくってほしいです。

 

ニックネーム                かおる